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» 2019年07月18日 06時11分 公開

ネット投票の足音(上):世界に先駆けネット投票実現 「紙よりもデジタルを信じる」エストニア (2/3)

[産経新聞]
産経新聞

 投票期間中であれば再投票も可能で、その場合は最新の投票が有効となる。仮に買収や投票の強制があっても、有権者の意思で投票をやり直す余地を与えるためだ。もちろんネット投票が嫌ならば、従前通り投票所で一票を投じればいい。

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 今年3月の総選挙の投票率は63.7%。このうち4割以上がネットを経由するなど、ネット投票者数は増加傾向にある。この選挙では、IT行政を批判する右派政党がネット投票での得票を伸ばす“皮肉”もあった。

 カングロ氏が指摘する。「国民がネット投票の利便性に慣れ、後戻りできないということを示した」

日本と相違点も

 世界から注目を集めるエストニアのネット投票は、そのまま日本でも導入できるのだろうか。

 「10年以上の実績があるエストニアに学ぶところは多い」。情報セキュリティ大学院大学の湯浅墾道(はるみち)教授が解説する。湯浅氏は、若者や投票所に行くのを負担と感じる高齢者の選挙離れ対策になるとして、ネット投票の導入は不可避との立場。選挙結果が迅速に分かったり、投票所運営や開票作業の人員コストを減らせたりする利点もある。

 ただ、日本とは大きく異なる事情もある。

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