ITmedia NEWS > AI+ >
ニュース
» 2019年07月24日 06時50分 公開

導入進むビデオ判定 「機械の目」は受難の審判を救えるか (1/3)

スポーツ界で誤審を防ぐためにビデオ判定を導入する動きが、さまざまな競技に広がっている。サッカーでは昨年のワールドカップ(W杯)で採用されたのをはじめ、各国のリーグで次々と導入。体操や卓球でも2020年東京五輪に向け、検討が進められている。背景には競技レベルの向上に伴い目視での判定が難しくなっていることに加え、誰でもテレビやインターネットでスロー映像を見ることができるようになり、審判の判断が絶対視されなくなったことがある。

[産経新聞]
産経新聞

 スポーツ界で誤審を防ぐためにビデオ判定を導入する動きが、さまざまな競技に広がっている。サッカーでは昨年のワールドカップ(W杯)で採用されたのをはじめ、各国のリーグで次々と導入。体操や卓球でも2020年東京五輪に向け、検討が進められている。背景には競技レベルの向上に伴い目視での判定が難しくなっていることに加え、誰でもテレビやインターネットでスロー映像を見ることができるようになり、審判の判断が絶対視されなくなったことがある。「機械の目」は、受難の審判を救う万能の処方箋となり得るのだろうか。(岡野祐己)

photo 7月13日に行われたサッカーJ1の横浜M−浦和戦では、判定をめぐり審判への抗議が相次いだ=横浜市港北区の日産スタジアム(塩浦孝明撮影)

判定が外部の情報に左右

 10分近い中断の間に、ゴールの判定は一度取り消され、再び認められた。7月13日に行われたサッカーJ1の横浜M−浦和戦では、審判の判定が二転した。

 問題の場面は後半14分。横浜Mの遠藤が蹴ったボールが、オフサイドの位置にいた仲川に当たってゴールに入った。ゴールの判定に対する浦和側の抗議を受け、主審は副審らとの確認のために試合を中断。判定はいったん覆ったが、今度は横浜M側が抗議し、最終的に得点が認められた。

 Jリーグの試合では5月17日の浦和−湘南戦でも、湘南の明らかなゴールが認められない誤審があったばかり。だが、今回の判定トラブルがより深刻なのは単なる誤審ではなく、審判が外部の情報に踊らされてしまった点だ。

 J1の試合の審判団は通常、主審のほかに2人の副審、さらに選手交代の管理などに携わる第4の審判の4人で構成される。だが、仲川にボールが当たったかどうかが、いずれの審判もよく見えなかった。そこで試合の運営担当者の情報をもとに、一度はゴールを取り消したという。

       1|2|3 次のページへ

copyright (c) Sankei Digital All rights reserved.