ITmedia NEWS > AI+ >
ニュース
» 2019年08月15日 07時01分 公開

“セカチュー”片山恭一さん新作「世界の中心でAIをさけぶ」 AI時代の人間の生き方探る (1/2)

AIが高度に発達し、やがて人間知を超えるとき、人類はいったいどこへ向かうのか。300万部超のベストセラー「世界の中心で、愛をさけぶ」(セカチュー)を生み出した作家、片山恭一さん(60)が新作「世界の中心でAIをさけぶ」(新潮新書)でAI時代に生きる人間の意味を問い、話題になっている。

[産経新聞]
産経新聞

 人工知能(AI)が高度に発達し、やがて人間知を超えるとき、人類はいったいどこへ向かうのか−。300万部超のベストセラー『世界の中心で、愛をさけぶ(セカチュー)』(平成13年、小学館)を生み出した作家、片山恭一さん(60)が新作『世界の中心でAIをさけぶ』(新潮新書)でAI時代に生きる人間の意味を問い、話題になっている。

photo 「世界の中心でAIをさけぶ」

 「笑いをとるようなタイトルは嫌だったが、人間にとって一番大切なものを中心に据えて書いたのはセカチューと同じ。結果としてよかった」

 セカチューが、高校時代の恋人の死を回想しながら死生観や人生観を深く掘り下げた純愛小説だったのに対し、新作は写真家の小平(こひら)尚典(なおのり)さんと出かけた米ワシントン州の旅行記だ。主要IT企業のアマゾンやマイクロソフトが生まれた街を歩いたり、大自然の中でキャンプをしたりしながら、変わりゆく人々の思考様式、労働と民主主義の価値、国家と企業の未来像など、旅の風景に触発されて浮かんだ考えをつづっている。

 元になったのは、片山さんのブログ「セカチュー・ヴォイス」の連載「The Road To Singularity(シンギュラリティへの道)」。シンギュラリティとはAIが人間の知性・知能を超える「特異点」のことで、2045年に到達すると予測されている。

 片山さんは「AIが手ごわいのは、人間が気付かないうちに、世の中を変えてしまうこと」と指摘する。例えば医療の世界では、病気の診断の一部を医師でなくAIが行い、融資の査定でもAIが判断する時代が到来している。

       1|2 次のページへ

copyright (c) Sankei Digital All rights reserved.