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» 2019年08月20日 07時39分 公開

京アニ事件1カ月(上):不可解な敵意 男を凶行に駆り立てたものは 京アニ事件、容疑者の生い立ちからひも解く (1/3)

「お金持ちになりたい」。友人も多く、柔道教室に通っていた小学生は、約30年後の夏、京都市伏見区のアニメ制作会社「京都アニメーション」(京アニ、本社・京都府宇治市)第1スタジオにガソリンをまいて火を放ち、35人を殺害した。

[産経新聞]
産経新聞

 「お金持ちになりたい」。友人も多く、柔道教室に通っていた小学生は、約30年後の夏、京都市伏見区のアニメ制作会社「京都アニメーション」(京アニ、本社・京都府宇治市)第1スタジオにガソリンをまいて火を放ち、35人を殺害した。

 京都府警が殺人などの容疑で逮捕状を取った青葉真司容疑者(41)。現在、全身やけどで大阪府内の病院で治療中で、皮膚移植を繰り返すなど予断を許さない状況が続く。どこにでもいるような少年が、なぜ凶行に及んだのか。青葉容疑者の足跡を追うと、おぼろげながら背景が浮かび上がってきた。

photo 青葉真司容疑者
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顔を見たことない

photo 青葉容疑者をめぐる経緯

 小学生から高校生にかけて、父と兄、妹とともに旧浦和市(現さいたま市)で過ごした青葉容疑者。ゲームが好きで、同級生の家を行き来する、活発な小学生だった。だが、中学に入ると別の同級生の男性が「ほとんど学校に来ていなかった。顔も見たことがない」と明かし、周囲の青葉容疑者に対する印象が急激に薄くなる。

 その後は埼玉県立高校の定時制に通いながら、10代後半は平成7年から約3年間、県の非常勤職員として勤務。庁内に届いた文書の仕分けを担当した。

 この頃、青葉容疑者の生活に大きな影響を与えたことが起きた。個人タクシーの運転手だった父の死だ。業務中の死亡事故で負うことになった賠償金が支払えず、自殺を選んだという。

 この後、青葉容疑者ら3きょうだいの生活は困窮を極め、当時暮らしていたさいたま市内のアパートの家賃を滞納。追い出されるように出ていった。20代の大半は、同県春日部市のアパートに住み、コンビニで働いた。

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