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» 2019年08月27日 07時25分 公開

京都アニ事件1カ月(下):京アニの「反骨精神」と「職人魂」 子供の娯楽、芸術に昇華した社風  (1/4)

放火殺人事件で多くの犠牲者が出た京都アニメーションは、京都を地盤に、雇用の安定など人を大切にする先進的な社風で成長した。彼らを語るうえで欠かせないキーワードが「反骨精神」と「職人魂」だ。

[産経新聞]
産経新聞

 放火殺人事件で多くの犠牲者が出た京都アニメーションは、京都を地盤に、雇用の安定など人を大切にする先進的な社風で成長した。彼らを語るうえで欠かせないキーワードが「反骨精神」と「職人魂」だ。

photo 京都アニメーションの歩みと支援金預かり専用口座

緻密な技術

 ほかの多くのアニメ制作会社と同様に、京アニはメディアや自治体、他企業との連携ビジネスなどとは距離を置いてきた。

 なぜか。京アニをよく知る京都文化博物館の森脇清隆映像・情報室長(主任学芸員)は「職人としての意地とプライド」を挙げる。

 京アニが創業した昭和56年ごろは、アニメはまだ「テレビマンガ」と呼ばれ、単なる子供向けの娯楽と認識されていた。

 「その頃から彼らは、西陣織のような京都の伝統工芸を生み出す職人技と自分たちの緻密な映像制作技術は同列だと自負していた。なので、長年、周囲の評価とのギャップに悔しい思いがあったはずです」

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