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» 2019年08月27日 07時31分 公開

タクシー業界、自動運転を積極導入 ガイドの「おもてなし」で逆境に対抗 (1/2)

自動運転やライドシェア(相乗り)など新テクノロジーの脅威にさらされる日本のタクシー業界が、“逆攻勢”で生き残りを図っている。来年の東京五輪・パラリンピック開催を控え、国内外の観光客らの移動ニーズに合うよう、無人輸送と運転手によるガイドなど、「おもてなし」を重視した有人輸送が共存する日本型サービスを目指す。

[産経新聞]
産経新聞

 自動運転やライドシェア(相乗り)など新テクノロジーの脅威にさらされる日本のタクシー業界が、“逆攻勢”で生き残りを図っている。来年の東京五輪・パラリンピック開催を控え、国内外の観光客らの移動ニーズに合うよう、無人輸送と運転手によるガイドなど、「おもてなし」を重視した有人輸送が共存する日本型サービスを目指す。(今村義丈)

photo 平成30年の実証実験で東京都心を走った自動運転タクシー(日の丸交通・ZMP提供)

 自動運転は運転手不要論に直結するが、業界は人手不足を解消する手段として、むしろ世界に先駆けて取り入れを進める。タクシーそのものの存在を脅かすライドシェアの“開国”圧力には、サービスと運賃を多様化させる改革で対抗する。

 「人手不足が解決できると直感的に思った」。世界初の自動運転タクシーの公道営業走行を昨年8〜9月、実証実験で実現した日の丸交通(東京)の富田和孝社長は、業界内の懸念にもかかわらず、自動運転技術のベンチャー企業「ZMP」(東京)と組んだ動機を語る。

 20年前に約85%だった都内のタクシー稼働率は昨年、76%に下落。ドライバーはベテランに残ってもらわざるを得ず、全国平均で60歳に迫る高齢化にも見舞われている。こうした危機感からZMPの谷口恒(ひさし)社長に自ら打診した。

 12日間限定ながら無事故だった成功を経て、今年11月には業界最大手の日本交通(東京)も巻き込み、羽田・成田からの空港リムジンバス客を引き継いで日本橋−丸の内間で実験する。

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