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» 2019年09月19日 07時51分 公開

遺跡の上、あえて建てた物流施設 Amazonも入居 (2/3)

[産経新聞]
産経新聞

 発掘調査は27年5月から約5カ月間行われ、古墳時代の集落跡や、古墳時代から飛鳥時代にかけての灌漑(かんがい)用水路とみられる溝などを確認。とりわけ集落跡は地面に穴を掘って柱を建てた「掘立柱(ほったてばしら)建物」が15棟以上見つかる成果があった。古市古墳群の築造時期と合致するとみられ、施設近くにある「津堂城山古墳」との関係性も注目される。

 併せて多くの土器も発見され、その量は破片を含めて整理用箱約230個分に及んだという。

 調査結果を受け、ESRは「文化的な遺産を残すことは企業の責務」として、出土品の展示スペースの設置を決めた。施設本体は27年12月に建設が始まり、29年3月に完成している。

 今夏、ESRは7〜8月の平日、展示スペースを一般公開した。従来は予約を受けて対応してきたが、百舌鳥・古市古墳群の世界文化遺産登録を記念し、夏休み限定の企画として行ったという。

 大阪府や愛知県などから考古学ファンら約60人が訪れるなど好評だったため、ESRは予約なしでの公開を12月27日まで、平日午後に続けることにした。横山さんは「企業が積極的に文化を守り、地域との共生を意識することは重要」と力を込めた。

 藤井寺市教委文化財保護課の新開義夫さん(51)は「出土した遺物を現地で肌で感じてもらえることは、非常に意義のあること」と話している。

出土品は「落とし物」

  レッドウッド藤井寺DC以外にも、遺跡を保全しながら企業が開発を行った例が、全国にはある。

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