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» 2019年09月19日 07時51分 公開

遺跡の上、あえて建てた物流施設 Amazonも入居 (3/3)

[産経新聞]
産経新聞
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 アサヒビール博多工場(福岡市博多区)では、敷地内の前方後円墳「東光寺剣塚古墳」が壊すことなく整備された。ショッピングセンター「オークワロマンシティ御坊店」(和歌山県御坊市)では、建設の際に見つかった「堅田遺跡」の出土品が展示されている。

 文化庁によると、遺跡の存在が知られている土地は全国に約46万カ所あり、年間9000件程度の発掘調査が行われている。

 発掘調査の根拠になる法律が、文化財保護法だ。遺跡がある場所で工事を行う場合は、各自治体の教育委員会に工事内容や図面などを届け出る必要がある。偶然遺跡が見つかった場合も、計画などの届け出が求められる。

 これ以外に、藤井寺市は「遺跡の範囲内でなくても500平方メートル以上の開発なら事前に届け出ることが必要」などと、独自に規制している。

 土器や銅鐸などの出土品は、遺失物法に基づいて「落とし物」とみなされ、一時的に警察の管理下に置かれる。現物の代わりに「埋蔵物発見届」を警察に提出し、持ち主が現れなければ、国や都道府県などのものになる。

 【プロフィル】藤崎真生(ふじさき・まお)

 取材を通じて「遺跡と開発」に興味を持つように。平成27年に兵庫県南あわじ市で「松帆(まつほ)銅鐸」が見つかった際は、現地で取材に当たった。記者になる前は建築関連の仕事をしていたため、納期が重要な業者側の気持ちも理解できる。

 

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