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» 2019年10月10日 07時15分 公開

挫折から再チャレンジ 「将棋YouTuber」のアマ強豪「アゲアゲさん」、プロ試験受験へ (1/2)

大阪市内在住の将棋のアマチュア強豪、折田翔吾さん(29)が、将棋のプロ棋士編入試験の受験資格を満たし、11月から始まる試験に挑む。折田さんはかつて棋士を目指して夢破れた後、「将棋ユーチューバー」として活躍しながら、アマとして対局を重ね、力を蓄えてきた。「棋士になる夢をあきらめなくてよかった。将棋ができることがうれしい」と意気込みを見せる。

[産経新聞]
産経新聞

 大阪市内在住の将棋のアマチュア強豪、折田翔吾さん(29)が、将棋のプロ棋士編入試験の受験資格を満たし、11月から始まる試験に挑む。これまでに試験を受けてプロ棋士になったのは3人。折田さんはかつて棋士を目指して夢破れた後、「将棋ユーチューバー」として活躍しながら、アマとして対局を重ね、力を蓄えてきた。「棋士になる夢をあきらめなくてよかった。将棋ができることがうれしい」と意気込みを見せる。(中島高幸)

photo プロ編入試験の資格を得たアマチュアの折田翔吾さん=17日、大阪市阿倍野区(南雲都撮影)

 「ヘイ、ヨー、ヘイ、ヨー、タイヘイヨー」。番組冒頭、ユーチューブに映し出された丸刈りに眼鏡の折田さんがラップ調で踊り始めた。チャンネル名は「アゲアゲ将棋実況」。「自分のキャラと正反対で、深い意味はありません」と折田さんは真面目に語る。

 自身が指すインターネット将棋の実況が中心だが、映画の話など楽しい日常の話題も盛り込む。ネット上では「アゲアゲさん」と呼ばれ、登録者数は3万人以上の人気者だ。

 折田さんは小学6年生のころ、将棋のインターネット対戦のおもしろさにはまり、中学3年生だった平成16年に棋士養成機関「奨励会」に入った。谷川浩司九段のような棋士になりたいと夢見た。

 プロ棋士(四段)になるには、奨励会に所属し三段に昇段する必要がある。折田さんは23年、21歳で三段に昇段し、最終関門の三段リーグに10回参加したがうまくいかない。年齢制限の26歳を迎え、28年3月に退会した。「人生が終わった感覚でした」。しばらく携帯ゲームをして過ごした。

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