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» 2019年10月30日 07時15分 公開

災害時に受診可否をネットで 和歌山県がシステム運用

大規模災害時に医療機関の受診の可否をインターネット上で確認できるシステムの運用を、和歌山県が始めた。

[産経新聞]
産経新聞

 大規模災害時に医療機関の受診の可否をインターネット上で確認できるシステムの運用を、和歌山県が始めた。受診可能な医療機関を地図上に分かりやすく表示。スマートフォンなどにも対応し、停電時も閲覧できる。こうしたシステムは全国的にも珍しいという。

photo 災害時の受診の可否を確認できる「わかやま医療情報ネット」の画面イメージ(和歌山県提供)

 県内の医療機関情報をインターネット上で提供するサイト「わかやま医療情報ネット」で運用を始めた。

 県内で震度6弱以上の地震や大規模な風水害が発生した場合、サイトに「災害時の案内はこちら」と表示され、押せば専用ページに移動する仕組み。

 対象の医療機関は、県内の全83病院と人工透析をしている18診療所。地図上に「○(受診可能)」や「×(受診不可)」などと表示される。受診の可否は各医療機関が入力。診療科目や受け付け時間などの記載もできる。

 県は従来、大規模災害時には医療機関の受診状況を確認し、テレビやラジオなどを通じて情報発信していたが、停電時には県民に伝えにくいなどの課題があった。

 今回のシステム導入で、停電時でもスマホなどで確認できるほか、医療機関側も個別に電話対応する事務負担などが軽減できる。

 県医務課の担当者は「大規模災害では医療機関自体が被災し、診療できないケースもある。情報をスムーズに発信することで混乱を防ぎ、適切な医療を受けられるようにしたい」と話している。

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