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» 2019年10月30日 07時30分 公開

狙うは親子連れ、“テーマパーク化”した東京モーターショー 背景に「危機感」 (2/3)

[SankeiBiz]
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「お友達にも勧めたい」

 フォーミュラマシンを持ち込んだホンダは、レーシングドライバーの仕事を学ぶという夢のあるプログラムだ。コックピットに座ったり、プロが実際に使う高精度のシミュレーターを通して運転技術を磨くという。職業体験に参加した小学1年生の男の子(7歳)にシミュレーターの感想を聞いてみると、「簡単かなと思ったら予想より難しかった。スピードも速かった」とレースカーの速さに驚いた様子。レーシングドライバーになってみたいと思った?と尋ねると「どうかなー。ちょっとまだ難しそうだけど、興味は持った! クルマが好きなお友達にも勧めたい」と満面の笑みで話してくれた。

photo インタビューに応じてくれた小学1年生の男の子
photo ホンダではプロが実際に使う高精度のシミュレーターを体験できる

 キッザニアの担当者は「こういう機会をいただき弊社としてもありがたい。クルマってすごいな、ワクワクするな、といった原体験をすることが、将来自分でクルマが欲しい、乗ってみたいということにつながると思う」とコラボの意義を語る。プログラム内容は基本的に「うちの会社のこういう技術を体験してほしい」といったメーカー側の希望を尊重しながら、個別に一緒に作り上げたという。そのために各社がキッザニアまで視察に来たそうだ。「例えば広島のマツダさんは東京のキッザニアまで見に来てくれた。『子供が真剣に、楽しそうに職業体験に参加する様子がすごくよく分かった』とイメージを膨らませていた」という。ちなみに保護者が体験付入場券を購入すれば、子供は2人まで無料で職業体験できる。

 乗り物玩具で人気のトミカも、大きなブースの中心に『トミカワールド』の世界観を打ち出した商品群を並べて子供や大人をもてなす。ほかにも「1970年に発売した初代トミカ6種類を再現した50周年記念コレクションや、トヨタとJAXAがコラボした月面探査車のミニカーを参考展示している。懐かしいものから現在、未来のクルマまで、親子でまんべんなく見ていただきたい」と関係者は見どころをアピールする。

 車両の展示がメインの有明エリアはより大人向き、近接のMEGA WEB(メガウェブ)を含む青海エリアは子供向けプログラムや体験型コンテンツが多く、家族連れや若者向けという印象だ。高校生以下が入場無料という新たな料金設定も、親子や若者の来場を後押しする。今回の東京モーターショーが「体験型」や「子供」に力を入れるのには理由がある。

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