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» 2019年11月07日 07時00分 公開

衣料品のわずかな“繊維くず”が海洋汚染に? フリースの代替素材など各社で開発進む (1/3)

合繊繊維大手が、環境配慮型素材の開発を強化している。

[産経新聞]
産経新聞

 合繊繊維大手が、環境配慮型素材の開発を強化している。東レは、使用済みペットボトルを繊維の原料に活用する取り組みを加速。帝人は、海洋プラスチックごみになりやすいフリースの代替素材に力を入れている。消費者の間で環境への意識が急速に高まっていることが、各社の開発を後押ししている。

ペットボトルが原料のリサイクル繊維を用いたユニクロのシャツ

ペットボトルから繊維

 東レはこのほど、回収した使用済みペットボトルから高品質の繊維を量産する技術を確立。併せてリサイクル繊維の新ブランド「&+(アンドプラス)」を立ち上げた。令和2年1月から展開し、リサイクル繊維を使った衣料品にブランドのタグを付ける方針だ。

 ペットボトルが原料のリサイクル繊維自体は、以前から存在している。ただ、ペットボトルを回収する段階で異物が混入すると、細い繊維の生産が難しくなるほか、黄ばんで糸の白さが確保しにくくなる。そこで東レは、高い洗浄技術を持つ協栄産業(栃木県小山市)の協力を得ながら、特殊なフィルターで異物を除去する手法を確立。品質が向上し、ユニホームや作業着に限られていた用途は婦人服やスポーツウエアなどに広がった。

 東レによると、日本とタイ、マレーシアで量産体制を確立済みという。リサイクル関連事業の売り上げは現在、15億円程度にすぎないが、7年までに500億円を目指す計画だ。

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