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» 2019年11月08日 07時00分 公開

日産の4駆EV、車輪を別々に1万分の1秒単位で制御 (1/2)

日産は2つの電動モーターを搭載した4輪駆動のEVを開発している。車輪をそれぞれ別々に制御するという特徴があり、独特の乗り心地を持つ。環境性能以外の独自性を伝えられるかが注目される。

[産経新聞]
産経新聞

 日産自動車は、2つの電動モーターを搭載した4輪駆動の電気自動車(EV)を開発中だ。EVは排ガスを出さない環境性能が注目されてきたが、それだけでは普及に限界がある。日産はEV特有の走行性能や操る楽しさを前面に出しており、2020年にも投入する4駆EVは、それを体現する重要な車種になりそうだ。

photo 日産自動車の4輪駆動EVの試作車。4輪それぞれを緻密に制御し、スムーズな乗り味を実現している=神奈川県横須賀市

 4駆EVの最大の特徴は、それぞれの車輪を1万分の1秒単位で緻密に制御し、これまでの車とは異なる乗り心地や運転感覚を実現していることだという。4駆のエンジン車は、前輪と後輪を結ぶ「プロペラシャフト」で車輪に駆動力を伝えており、前後輪の駆動力の配分変更には限界がある。だが、EVは前後にそれぞれモーターを搭載しているため、きめ細かく制御できる。左右の車輪についても、どちらかだけにブレーキをかけて制御することが可能だ。

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 日産は4日に閉幕した東京モーターショーに、4駆EVのスポーツ用多目的車(SUV)の試作車「アリア コンセプト」を出展。発表会で中畔(なかぐろ)邦雄副社長は、「高い次元の発進・加速性能と、意のままのドライビング、これまでにない安心感を提供できる車だ」と強調した。このアリアを市販化する可能性が高い。

 4駆EVの発売時期について、日産は「近い将来」としているが、20年の公算が大きい。辞任した西川(さいかわ)広人前社長の後任として、内田誠専務執行役員が12月1日に社長に昇格し、経営不振からの脱却を目指す。電動車を事業戦略の柱に据えており、4駆EVの成否は業績回復のカギを握りそうだ。

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