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» 2019年11月14日 07時00分 公開

夜の道頓堀に訪日外国人を AR技術で観光地をPR

大阪には、東京と比べて夜間に町を歩く訪日観光客が少ないという課題がある。地元商店会や大阪観光局、NTTドコモ、JTBなどは夜間も楽しめるコンテンツを考える協議会を設立。AR技術などを活用して消費拡大を目指す。

[産経新聞]
産経新聞

 大阪・道頓堀で夜の観光も楽しんで――。地元商店会や大阪観光局、NTTドコモ、JTBなどは12日、夜間も楽しめる観光コンテンツを提供しようと「道頓堀ナイトカルチャー創造協議会」を設立した。訪日客でにぎわう大阪だが、東京と比べ夜間にまちを出歩く観光客が少ないのが課題。夜間も楽しめる仕掛けをつくり、消費拡大を目指す。

photo 「道頓堀ナイトカルチャー創造協議会」が取り組む実証実験。ARを活用し、飛び出す看板広告が楽しめる(イメージ図、JTB提供)

 協議会には、11社・団体が参加。夜間誘客の一つとして、来年2月をめどにICT(情報通信技術)を使った実証実験に取り組む。

 ドコモが開発する多言語対応の大型デジタルサイネージを商店会の店舗に置き、飲食店やナイトショーの情報を発信。また、周辺店舗のクーポンを提供したり、観光名所となっている江崎グリコの看板にかざすと画面上で飛び出して見えるなど拡張現実(AR)技術を活用した広告が楽しめたりするスマートフォンのアプリもつくり、視覚的にまちをPRする。

 道頓堀商店会の上山勝也会長は「夜も楽しめる道頓堀ナイトパークを目指したい」と意気込む。2025年の「大阪・関西万博」もにらみ、夜間の観光客増加策を続けていく考えだ。

 訪日客が夜間にどれだけまち歩きしているかをSNSから分析した大阪観光局の推計によると、大阪市では午後9時過ぎから人出が減少する一方、東京(新宿区)では午後11時過ぎにも増加のヤマがあるなど差がみられたという。

 大阪府などによると、大阪府内の夜間経済規模は約1.9兆円といい、同観光局の溝畑宏理事長は「道頓堀の取り組みを広げ、2〜3兆円に伸ばしたい」としている。

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