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» 2019年12月09日 07時00分 公開

「機械が人のように働く時代が来る」 アリババ創業者の馬氏、孫正義氏と対談

ソフトバンクグループの孫正義会長と中国アリババグループの馬雲氏が対談した。馬氏はAI時代の到来で「20〜30年後は人間が週3日、2〜3時間働けばいい社会が訪れる」と語った。

[産経新聞]
産経新聞

 ソフトバンクグループ(SBG)の孫正義会長兼社長と中国アリババグループの創業者の馬雲(ジャック・マー)氏が6日、東京大学で開かれたシンポジウムで対談した。馬氏は人工知能(AI)時代の到来によって「20〜30年後は人間が週3日、2〜3時間働けばいい社会が訪れる」との将来ビジョンを語った。

photo ソフトバンクの孫正義会長兼社長(左)とアリババ・グループ創業者のジャック・マー(馬雲)氏=6日、東京大学安田講堂(佐藤徳昭撮影)

 9月にアリババの会長を退任した馬氏と孫氏は注力するAIの可能性や互いの経営哲学、若手人材の育成などについて持論を披露した。

 孫氏はAIについて「エキサイティングな社会を連れてきてくれると信じている」と強調。AIなどテクノロジーの発展で生活が変わり「人が機械のように働くのではなく、逆に機械が人のように働く時代が来る」と指摘した。

 馬氏はAIが人の仕事を奪うのではないかという懸念に対し「心配している人は準備ができていないだけでまずは準備を整えることだ」とした。その上で「私は今、人々の考えを変えるためにほとんどの時間を費やしている」と述べた。

 SBG傘下のファンドはすでに900億ドルほど投資済みで、同規模の2号ファンドも準備中。孫氏は「向こう10年間でもっとこの分野に投資していく」と改めて強調した。また「今のタイミングでお金をもっていて、若い起業家に助力することができる」と語った。

 教師出身の馬氏は「学校は勉強の仕方を勉強するところ。社会こそが最高の大学であり、最高の教師は過ちだ」と学生らにエールを送った。

 2000年にかつて無名だった馬氏と面会した孫氏がわずか5分でアリババへの出資を即決した際のエピソードも明かされ、孫氏は「同じ種類の動物同士だとにおいでわかった。世界を変えられる信念や情熱が感じられた」と語った。

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