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» 2020年01月07日 07時00分 公開

小池都知事、「東京大会のレガシーにしたいのはバリアフリー化」 混雑緩和のためテレワークも呼びかけ

東京都の小池知事は、バリアフリー化を東京パラリンピックにおけるレガシーにしたいと強調した。混雑緩和のため、テレワークを呼びかけるなど、大会実施に向け準備を進めている。

[産経新聞]
産経新聞

 小池百合子東京都知事が産経新聞のインタビューに応じ、東京五輪・パラリンピックについて「着々と準備を進めている」と力を込めた。パラに向けてはバリアフリー化を挙げて「大会のレガシー(遺産)にしたい」と強調。今夏に予定されている都知事選については「五輪・パラの準備にまい進する」と述べるにとどまった。(社会部長 中村将)

photo 「五」と書いた色紙を手にインタビューに答える小池百合子都知事=都庁(酒巻俊介撮影)

 ――2020年の志を一言で表すと

 「五輪の『五』。『ワンチーム』というのは(19年の)流行語大賞だったが、20年はまず五輪・パラリンピックだ。そして5G(第5世代移動通信)であり、東京ゴーゴーという意味もある。五輪・パラの全競技が55で、メダルの数も5千個だ」

 ――五輪・パラへの期待と準備状況は

 「水泳などが行われるアクアティクスセンターが2月に完成する。着々と準備は進めている。私は特にパラリンピックに力を入れている。マラソンと競歩が札幌に移ってしまったが、パラのマラソンが東京で見られる。地域の皆さんにぜひもり立てて頂ければ」

 「東京大会のレガシーにしたいのはバリアフリー化だ。駅にはエレベーターが複数設置され、ホテルも間口を広くし、バスルームやトイレへのアクセスもよくしている。3月には全国で聖火リレーが始まる。東京は7月10日から15日間ある。これからの機運醸成は聖火リレーの明かりのように、ますます各地が明るくなってくれれば」

 ――暑さ対策は

 「ハードとソフトの両方で進めてきた。外ではできるだけ影をつくるため、街路樹の刈り込みや剪定(せんてい)をあまり行わないようにした。給水所を確保したり、緊急の際には医師会との連携で、DMAT(災害派遣医療チーム)を配置していく。遮熱性舗装もしており、必要なものはしっかり活用していく」

 ――交通渋滞の課題も

 「混雑緩和につながる『スムーズビズ』を皆さんにお願いしている。力強く協力をしてほしいのは、テレワーク(自宅など会社から離れた場所で働く)。12年ロンドン大会では、それがレガシーになっている。英国首相のジョンソン氏がロンドン市長の時に進め、『働き方を変えた』と自慢していた」

 ――国際オリンピック委員会(IOC)や大会組織委員会とのしこりは

 「マラソンと競歩が札幌に移転したことで、IOCが都民にセレブレーション(お祝い)マラソンを行うことを提案している。大会後、コースのレガシーを確認するような大会が行えればよい」

 ――新しい国立競技場の感想は

 「都民にとっては(災害など)いざというときの帰宅困難者の受け入れや、防災用品の備蓄倉庫になる。新国立は都民にとっての安全の場所にしたいと考えている。都は400億円も払っているから」

 ――大会後の東京の姿は

「東京大会の節目というだけでなく、世界全体が大きく変わり、歴史的転換点を迎えている。日本にとっても人口減少が顕著になり、大会後が『宴の後』でしぼんでしまう経済にしてはならない。国際都市間競争に打ち勝つ東京をきちんとセットしておく。日本は長寿の国で、誇るべき状況にある。東京としても、元気に長生きできる環境をつくっていきたい」

 ――今夏の知事選に向けて

 「今は五輪・パラの準備にまい進する。20年度予算の知事査定が近くあり、一国の予算に匹敵する規模でもあり、これをしっかりつくりあげていく。五輪・パラの準備を怠りなく進める中で、選挙のことを考えてやるのはよくない」

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