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» 2020年01月08日 07時00分 公開

大坂なおみ“データ・テニス”で世界ランク1位奪還なるか!? 新コーチはハイスピードカメラを駆使

女子テニス世界ランク3位の大坂なおみは、ウィム・フィセッテコーチの下で世界1位奪還を狙う。ハイスピードカメラで選手の全ての動きを捉える「ホークアイ」が出すデータを基に戦略を立てる「データ・テニス」で、大坂のテニスが改善されるのか試される。

[ZAKZAK]
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 女子テニス世界ランク3位の大坂なおみ(22)は、7日のブリスベン国際から2020年のシーズンをスタートさせる。

 最初の大きな目標は全豪オープンのタイトル防衛だが、今大会も重要な試金石となる。大坂の新コーチ、ベルギー生まれのウィム・フィセッテ氏(39)の「データ・テニス」が、どこまで大坂のテニスを改善しているかを、測ることができるからだ。

 フィセッテ氏はコーチ就任が決まった後、母国のスポーツ専門テレビ「スポルザ」のインタビューに、こう答えた。

 「私は若い頃からテニスのデータに注目し、それを基に相手に勝つための作戦を2つか3つ、用意して選手に授けてきた。私の知る限り、ナオミはいつも正しい作戦で試合に臨んでいるとはいえなかった。彼女が私と組みたいと思ったのは、そのあたりが理由じゃないだろうか」

 フィセッテ氏は、プロとしては芽が出ないままコーチに転身したが、早い時期からデータに注目。最初は紙とペンを持って試合を観戦し、選手の特徴をつかんできた。最近は選手の全ての動きを捉えることのできる、「ホークアイ」が出すデータを活用。サーブからストロークに至るまでその特徴、方向性、変化、スピードを分析し、相手を倒すための作戦を立ててきた。

 09年から元世界女王のキム・クライシュテルス(ベルギー)のコーチとなり、2度の全米、1度の全豪優勝に導いた。その後、シモナ・ハレプ(ルーマニア)の14年全仏準優勝、アンゲリカ・ケルバー(ドイツ)の18年ウィンブルドン優勝に貢献。「優勝請負人」の称号を得た。

 「テニス界はこれまで、あまりデータを重要視してこなかったが、今後はさらにデータが重要になってくるだろう」とフィセッテ氏。

 ただ、「最後に最も重要なのは感情をコントロールすることだ」とも。「ここぞという場面では頭の中をクリアにして、どう戦うべきか正しく判断をし、それを実行してみせることが大切」と説き、大阪にはその資質があるとした。

 大坂は全豪優勝直後の19年2月、サーシャ・バイン氏とのコーチ契約を電撃的に解消。5月にジャーメーン・ジェンキンス氏と契約も結果を出せず。夏以降は実父がコーチを務めたが、試合中ピンチの場面でも「何もアドバイスしてくれない」と不満を漏らしていた。

 勝っているときは無類の強さをみせるが、試合巧者を相手にいったん追い込まれると、ズルズル敗れることが目立った大坂。「データ」で変身し、世界ランク1位を取り戻せるか。

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