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» 2020年01月09日 07時00分 公開

無人の店舗狙ったコインランドリー窃盗相次ぐ 利用状況が確認できるIoTシステム逆手に (1/2)

首都圏のコインランドリーチェーン店では2019年8月から、精算機が壊され現金が奪われる窃盗事件が相次いだ。犯行グループは公式Webサイトで公開されている店内の利用状況をリアルタイムに確認し、無人の店舗を狙って犯行に及んでいた可能性がある。

[産経新聞]
産経新聞

 首都圏で2019年8月以降、コインランドリーのチェーン店で次々と精算機が破壊されて現金が奪われる窃盗事件が相次いだ。犯行グループは公式Webサイトで店舗内の稼働状況をリアルタイムで把握し、無人の店舗を狙って犯行に及んでいた可能性があるという。内部に現金が蓄積されるICチャージ機のある店舗を集中的に狙ったとみられ、最新式のコインランドリーが標的となった格好だ。

photo 防犯カメラにはバールでICチャージ機のパネルをこじ開けて現金を盗む男の姿が写っていた=川崎市多摩区の「ピエロ登戸店」(センカク提供)

損害は2億円超

 連続窃盗の被害が起きたのは、コインランドリーチェーン「ピエロ」。運営会社「センカク」(東京都新宿区)によると、19年8月24日〜10月2日に、東京、神奈川、千葉、埼玉の4都県の計37店舗で、ICチャージ機や両替機が破壊されて中の現金が盗まれる被害が52件発生した。

 これまでに売上金約1000万円の被害に加え、機器の修理代などで2億円超の損害が出ているという。

 被害店舗の防犯カメラには、3人組の男女グループが役割を分担し、6分間ほどの間にICチャージ機を破壊して現金を盗む姿が克明に記録されていた。帽子とマスクで顔を隠した作業着姿の男が入店し、ICチャージ機のL字型ロックを電動工具で切断すると、即座に別の男が入れ替わり、バールでパネルをこじ開けて現金回収箱を窃取。他の店舗のカメラには、店の外で見張りをする女の姿も写っていた。

 神奈川県警は12月4日、横浜市西区の店舗で9月に両替機をバールでこじ開けて現金約23万円を盗んだとして、窃盗容疑で無職の男(43)=同罪で起訴=を逮捕。防犯カメラに写っていた犯行グループのメンバーの可能性もあるとみて、事件の全容解明を進めている。

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