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» 2020年01月09日 07時00分 公開

無人の店舗狙ったコインランドリー窃盗相次ぐ 利用状況が確認できるIoTシステム逆手に (2/2)

[産経新聞]
産経新聞
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同じ店舗を「狙い撃ち」

 同社では、1年半ほど前から一部店舗でICカード式の精算システムを導入。ICチャージ機はカードに金額を充当するのに必要な機器だ。担当者は「ICチャージ機は両替機と違って内部の現金が増えていくため、犯行グループの標的となった可能性が高い」と話す。

 窃盗被害が確認された8月末以降、同社は全てのICチャージ機設置店舗で、L字型ロックの増設やチェーンロックを新設し防犯態勢を強化。しかし、犯行グループは電動工具でチェーンを切断して犯行を繰り返し、いたちごっこが続いていた。また、偽造ナンバーをつけた車両で逃走したことも判明しており、周到さがうかがえる。

 今回の事件の最大の特徴は、同じ店舗が複数回にわたって「狙い撃ち」されていることだ。37店舗中、9店舗は2回連続、3店舗は3回連続で被害に遭っており、1度目の犯行からわずか2日後に2度目の犯行が行われた店舗もあった。

 同社Webサイトでは、店舗のICチャージ機設置の有無が確認できるほか、リアルタイムで洗濯機などの稼働状況も把握が可能だ。犯行グループはこうした最新式のシステムを悪用し、無人の店舗を狙って侵入していたとみられる。

 連続窃盗事件がニュースで報じられたこともあり、現在はこのグループによる被害は収まったものの、模倣犯とみられる窃盗未遂事件も起きているという。

 日本コインランドリー協会理事長で、同社会長の西山由之氏は「これまでもコインランドリーの両替機を狙った窃盗事件は散発的にあったが、これだけ大規模な被害を受けたのは初めて。利用客にも迷惑を掛けている」と憤った。

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