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» 2020年01月24日 07時00分 公開

大河「麒麟がくる」、AIのSNS解析では高評価7割 一方4Kカメラの映像はくっきりしすぎ?

初回放送が好視聴率となったNHKの大河ドラマ「麒麟がくる」について、産経新聞がAIを活用してTwitterを解析したところ、7割が高評価だったことが分かった。一方、低評価の理由は色が派手すぎるというもので、撮影に使われた4Kカメラの映像がくっきりしすぎていたことが影響した可能性もある。

[産経新聞]
産経新聞

 初回放送(19日)の平均世帯視聴率が関西地区で19.3%(総合テレビ、ビデオリサーチ調べ)と好発進を切ったNHK大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」。産経新聞がAI(人工知能)を使いSNSの投稿を解析したところ、高評価は7割に上った。高評価の投稿を読むと従来のファン層に加え、アニメや洋画ファンにおなじみの“声の主”の登場に歓喜の声も多い。高視聴率の背景には大河ファンにとどまらない幅広い視聴者層を取り込んだことがありそうだ。

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 解析は総合テレビ(午後8時〜)に先行して放送されたBSプレミアムの開始時間(午後5時半)から翌20日午前0時にTwitterに発信された「麒麟がくる」を含むツイート約2万件を基にした。米Googleが公開しているAIを使って投稿文を解析・点数化した上で、「高評価」「中立」「低評価」の3つに分類した。

 69.7%に達した「高評価」のツイートを見ると、戦国武将の群像劇を「面白い」と評価する声は多く、大河における戦国時代人気の高さがうかがえる。

 また、主人公の幼少期から始まることも多かった過去の大河とは違い、最初から「大人の明智光秀」である構成への反応も良い。オープニング映像の「かっこよさ」に期待感を抱いたといった反応や、長谷川博己さん演じる明智光秀が燃える家屋に飛び込み子どもを助け出すシーンには、消防士の活躍や苦悩を描いたアメリカの映画「バックドラフト」を重ねた人もいる。

photo 大河ドラマ「麒麟がくる」初回放送分の試写会後、会見した長谷川博己=16日、東京・渋谷のNHK(田村亮介撮影)

 主要キャストの名前でツイートを集計してみると、主演の「長谷川(博己)」を含むツイートより多かったのが「大塚」。堺の武器商人として登場した大塚明夫さんのことだ。多くのアニメ作品で吹き替えを担当した声優で、洋画の日本語吹き替え版でニコラス・ケイジ氏やスティーブン・セガール氏らの「声」の主。おなじみの「いい声」の本人登場を楽しみにしていた視聴者も多い。

 人気ロールプレーイングゲーム「ファイナルファンタジー」の映像化作品も手掛けたジョン・グラムさんが担う音楽への評価も高く、大河や時代劇ファンにとどまらない視聴者層を取り込んだようにもみえる。

 一方、14%だった「低評価」の投稿は「色」への言及が目立つ。巨匠、黒澤明監督の長女、黒澤和子さんデザインの衣装は大胆な色調でカラフルな上、今作の撮影では大河では初の高精細「4Kカメラ」を使用。街並みや田園景色の色合いもくっきりで、「派手すぎる」「どぎつい」という指摘もあった。   (渡部圭介)

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