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» 2020年02月17日 07時00分 公開

ITベンチャーがクラフトビール事業参入 元Facebook日本法人代表の思惑 (1/2)

フェイスブックジャパンで代表を務めた長谷川晋氏が立ち上げたITベンチャー「MOON−X」が、蔵元と協業してクラフトビール事業に参入する。コト消費時代に変化しつつある今、日本のものづくりを体現するブランド群を作ろうとしている。

[産経新聞]
産経新聞

 米Facebook(FB)日本法人で代表を務めた長谷川晋氏が立ち上げたITベンチャー「MOON−X」(東京都世田谷区)は2020年1月、老舗の蔵元と協業し、クラフトビール事業に参入すると正式発表した。缶ビールが毎月届くサブスクリプション(定額制)で、消費者の意見や感想を商品の改善につなげる仕組みも導入する。「ブランドとテクノロジーの力で日本のモノづくりの翼に」とのビジョンを掲げ、モノ消費をコト消費に変えるブランド提案の実現を目指している。

photo クラフトビール「CRAFT X」を手に記念撮影に応じる(写真右から)MOON−Xの共同創業者兼CEOの長谷川晋氏と、製造を手掛けた木内酒造の木内洋一社長=1月24日、東京・表参道(日野稚子撮影)

 同社のクラフトビール「CRAFT X(クラフトX)クリスタルIPA」(アルコール度数6%)は、香りと苦みが強いインディア・ペールエール(IPA)を名乗りながらも、苦みは抑えられ、飲みやすさを併せ持つ。19年秋にはテスト販売を実施して評価を得た。販売は自社サイトでの申し込みによるサブスク方式で、毎月350ミリリットル缶12本が届く。販売価格(税込)は6960円。

 クラフトXは、ビールの造り手とのコラボレーションで生まれた商品だ。製造を手掛けたのは「常陸野ネストビール」を展開する国内クラフトビールの老舗・木内酒造(茨城県那珂市)。日本酒「菊盛」の蔵元で、1994年には高品質ビール「常陸野ネストビール」の醸造を始めた。国内外のビールコンテストで受賞歴を重ね、輸出へ踏み出した。いまや、国内クラフトビールの中で成功したビールと一目置かれる存在だ。

 木内酒造の木内洋一社長は、今回のコラボについて、「長谷川さんの人柄を信用した。ITとクラフトビールのコラボレーション、もしかしたら面白いかもしれないと思った」という。もちろん品質は妥協せず、「本当にクラフトビールが好きな人も、良く知らない人も、ビール嫌いな人でも飲める、というコンセプト」に挑戦。今後も改良は続けたい、と意気込みを見せた。

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