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» 2020年02月20日 11時30分 公開

Apple失速、日本のメーカーにも大打撃の懸念

新型肺炎の影響で米Appleの売上高が予想を下回る見通しになっている。Appleを得意先にしている日本の電子部品メーカーにも打撃が及ぶ可能性がある。

[産経新聞]
産経新聞

 新型コロナウイルスの感染拡大で米Appleの売上高が予想に達しない見通しになる中、Appleの失速が日本メーカーに飛び火する可能性も高まっている。特にAppleを得意先とする電子部品各社には大打撃となりかねない。中国経済の混乱が他のスマートフォンメーカーに及ぶ懸念もあり、日本の製造業にとって逆風となる恐れがある。

photo Apple表参道=18日午後、東京都渋谷区(鴨川一也撮影)

 日本の電子部品各社は、過去にもAppleのスマホ「iPhone」の販売低迷であおりを食ったことがあった。特にTDKや村田製作所といった電子部品各社は重要部品を納めており、影響を受けやすいとされる。

 一方、各社はスマホ市場自体が頭打ち傾向を強めていることも踏まえ、特定の分野や顧客に依存しない経営を志向してきた。楽天証券経済研究所の今中能夫(やすお)チーフアナリストは各社が他のスマホメーカーとも取引を拡大する中、「以前のAppleショックほど大きな打撃を受けないのではないか」と予測する。

 ただ、それでも各社にとってAppleは依然として高い値段で部品を買ってくれる「上得意」だ。中でも経営再建中の中小型液晶パネルメーカー、ジャパンディスプレイ(JDI)は売上高の過半をApple向けが占めており、影響をもろに受けかねない。

 さらに感染拡大による混乱がApple以外のスマホメーカーにも波及することも懸念される。そうなれば日本メーカーの打撃もさらに大きくなり、広範囲に影響が及ぶ可能性が高い。

 こうした懸念を先取りしてか、18日の東京株式市場では電子部品以外の企業の株価も軒並み値を下げた。先行きの不透明感が強まる中、村田製作所の担当者は「日々状況が変わっており、情報収集を進めている」と話す。

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