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» 2020年03月10日 07時00分 公開

時速200kmで走りながら8K映像転送 鉄道各社が5G活用に向け実験 (1/2)

JRや大阪メトロなど鉄道各社は、2020年春の5G通信サービススタートを前に実証実験に乗り出した。時速200km以上で走ル新幹線への8K映像伝送や、地下鉄のトンネルなどへの5G基地局設置など、通信環境の整備を進めている。

[産経新聞]
産経新聞

 今春商用化される第5世代(5G)移動通信システムを、新幹線や地下鉄など通信が難しい環境でも早期に利用できるよう、JR、大阪メトロといった鉄道各社が実証実験に乗り出している。足元では、新型コロナウイルスの感染拡大で基地局の整備が遅れる心配も強まっているが、乗客の利便性を高めるため、各社は環境整備を着実に進める考えだ。(黒川信雄)

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「列車内がまるで個人の映画館のようになる」

 ある携帯電話事業者は、こう期待を口にする。列車で自由に5Gを使えるようになれば、乗客はスマートフォンで、今までより、はるかに高精細な動画やゲームを、瞬時に、簡単に楽しめるようになるからだ。

 防犯上の効果も望める。5Gを使えば、防犯カメラで車両内の詳細で鮮明な映像をリアルタイムで鉄道本社に送れる。異常を検知する人工知能(AI)と組み合わせれば、盗難、痴漢などを簡単に把握できる。

 違法行為に気付けば、鉄道本社は運転士や車掌に指示を送り、すぐ適切な対応をとらせることができる。同様に車両から線路をカメラで鮮明に撮影すれば、ひび割れなど、事故につながる細かな異変を簡単に見つけることが期待できる。

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