ITmedia NEWS > AI+ >
ニュース
» 2020年03月10日 07時00分 公開

新型コロナに2つの特異タンパク質、AIで発見 ワクチン開発に期待

立命館大学生命科学科の伊藤將弘教授は、新型コロナウイルスの遺伝情報をAIで解析し、同ウイルスに2種類の特異的なタンパク質があると分かったと発表した。このタンパク質は感染後の毒性に関わる可能性があり、ワクチン開発に期待される。

[産経新聞]
産経新聞

 新型コロナウイルス(COVID−19)に2種類の特異的なタンパク質があることを、立命館大生命科学部の伊藤將弘(まさひろ)教授(51)=情報生物学=らのグループがAI(人工知能)によるデータ解析で解明し、オランダの学術専門誌(電子版)に発表した。2種類のタンパク質は感染後の毒性に関わっている可能性があるといい、伊藤教授は「ワクチン開発に役立つと期待される」としている。

photo 新型コロナウイルス(COVID19)特有のタンパク質をAI解析で発見した立命館大生命科学部の伊藤將弘教授

 研究グループは、新型コロナウイルスの遺伝子情報に含まれるタンパク質のうち10種類について、すでに解明されているタンパク質構造に関するデータベースと照合して解析。うち2種類が新型コロナウイルス特有のものだと突き止めた。

 ウイルスに含まれるタンパク質は、大きくは感染力の強さに関係するものと、感染後の人体への作用に関わるものに分類される。今回見つかった2種類はいずれも後者で、不安定な立体構造だったという。

 伊藤教授は「タンパク質の作用は立体構造のパターンから解明できる。2種類のタンパク質が感染後の体内でどのような立体構造をとるかが解明できれば、ワクチンや予防薬の開発につながる可能性がある」としている。

copyright (c) Sankei Digital All rights reserved.