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» 2020年03月18日 07時00分 公開

大半が手作業――PCR検査の実態 感染リスク高く (1/2)

新型コロナウイルスの感染拡大で、検査を行う現場の負担が増している。連日持ち込まれる検体の検査は休日返上で行われるうえ、安全な検査には相応の技術が必要なため、人員増強にも時間がかかる。

[産経新聞]
産経新聞

 新型コロナウイルスの感染拡大が止まらず、検査を行う現場の負担が増している。大阪健康安全基盤研究所(大安研、大阪市)には連日、処理能力を超える数の検体が大阪府内の各保健所から殺到。堺市衛生研究所と合わせて、1日100件前後の検査をこなす「フル稼働」が続くためだ。専用装置による自動処理のイメージが先行しがちだが、実際は感染リスクを伴う手作業が中心だ。(井上浩平)

神経使う地道な作業

 《検体搬入はこちら》。大安研森ノ宮センター(大阪市東成区)の施設内には保健所職員向けの案内表示が随所にみられる。

 検体は、医療機関が検査対象者から採取した痰(たん)と喉の奥の粘膜の2種類。ウイルスの遺伝子の増幅を調べるPCR検査が、現時点で感染の有無を確認できる唯一の方法だ。

 センターでの感染防止のため、保健所は持ち込みの際、1検体ごとに円筒ケース(長さ約5センチ)に入れ、ポリ袋で包んだ上で大型容器にまとめて封入。ウイルスの「鮮度」を重視し、保冷状態にする。

 センターの職員は、検体と保健所の検査依頼書を照合して対象者を確認し、検体番号などを台帳に記入する。本村和嗣ウイルス課長は「地道な作業だが誤判定防止に確認は欠かせず、特に神経を使う」と話す。

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