ITmedia NEWS >
ニュース
» 2020年03月19日 07時00分 公開

新型コロナで就活がWebシフト 知名度低い企業にしわ寄せ (1/2)

2020年度卒業の大学生を対象にした就職採用活動では、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、合同説明会が中止になる代わりにWeb面接の活用が広がっている。合同説明会で就活生と接点を作ってきた企業は採用状況が苦しくなる可能性もあり対面での面接を切望している。

[産経新聞]
産経新聞

 来春卒業の大学生を対象にした就職・採用活動は、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、「合同説明会(ゴウセツ)」が中止に追い込まれるなど、波乱の幕開けとなった。

 説明会は3月に解禁されたが、就職情報提供会社が会場を借りて行う大型の合同説明会はほとんど中止になり、大手企業を中心にWebによる説明会に代替された。学生からは「説明会はリアルでなくともWebで十分」といった意見が多い。就活の見直し議論が進む中、「ゴウセツ不要論」が高まれば、知名度の低い企業などにしわ寄せが及びかねない。

 就職情報提供最大手のマイナビは、3月1〜15日としていた合同説明会の中止を、3月いっぱいまで延期した。中止・延期したのは219会場、出展予定企業は延べ1万5800社。2019年3月のゴウセツに来場した学生は延べ約23万人だったが、20年はゼロとなる。リクルートキャリアなども、3月の説明会を中止した。

 同時に、企業が自社施設などを活用して実施する個別説明会も、多くの企業が中止とした。

 これに取って代わったのが、Webによる説明会だ。マイナビは3月1日、東京、大阪などの4会場にスタジオを設置し、リアルタイムのWeb企業説明会を開催した他、企業のWeb説明会支援サービスを展開している。各企業も、個別説明会をWebに切り替える方針を打ち出した。

 Web説明会には賛否両論ある。

 東京都内の私立大学に通う学生は「Webでは学生からの質問が、チャット形式になるため、突っ込んだことが聞けない」と困惑する。千葉県の女子学生は「対面だと、担当者の話しぶりなどで、会社の雰囲気がつかめるけど、Webでは難しい」と話す。

 とはいえ、多くの学生が、Web説明会で問題がないと考えているようだ。マイナビの調査によると、「説明会から最終面接までWeb化してもいい」とする学生は全体の16.3%だった。「説明会をWebでもいい」とする学生を含めると、約9割が説明会のWeb化を容認している。

 新型コロナの感染リスクを避けたいという要因があるものの、学生にとっては対面による説明会の必要性は少なくなっているようだ。

 就活へのWeb活用については、東京などで採用する企業が、地方や留学中の学生向けにWebシステムを用意していたぐらい。今回の問題で説明会が中止に追い込まれる中、Web説明会がメインの手法になりつつある。学生に人気のある大手企業の担当者からは、「本音としてはWeb説明会でも構わない」という声が聞こえてくる。

       1|2 次のページへ

copyright (c) Sankei Digital All rights reserved.