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» 2020年04月23日 07時00分 公開

住宅展示場の閉鎖相次ぐ 積水ハウス、紙製VRゴーグル配布しバーチャル内覧会 (1/2)

新型コロナイルスの感染拡大を防ぐため、住宅展示場を閉鎖する動きが広がっている。これを受け、積水ハウスでは紙製のVRゴーグルを配布。バーチャル内覧会ができるようにする取り組みを行っている。

[産経新聞]
産経新聞

 新型コロナイルスの感染拡大を防ぐため、マンションなどのモデルルームや、モデルハウスを集めた住宅展示場を閉鎖する動きが広がっている。住宅という「大きな買い物」をするにあたり、じっくり見て回って検討することもままならない状況だ。住宅メーカーからは、VRゴーグルを使い、自宅でモデルルームを内覧できる独自の取り組みも登場した。(黒川信雄)

photo 政府の緊急事態宣言を受け、臨時閉鎖した大阪府内の住宅展示場=4月19日(黒川信雄撮影)、写真の一部を加工しています

自宅で“内覧”

 「おうちで住まいづくり」――。

 4月中旬、新型コロナによる外出自粛で大阪市内の自宅で勤務していた男性会社員(45)のポストに、こう書かれたダイレクトメールが届いた。希望者には紙製のVRゴーグルを無料でプレゼントし、仮想空間でモデルルームを内覧できるという。「これなら人が多い住宅展示場に行かないですむ」と会社員は思った。送り主は、大手住宅メーカーの積水ハウスだった。

photo 積水ハウスが無料配布を始めた紙製のVRゴーグル=4月20日、大阪市内の同社本社(黒川信雄撮影)

 「新型コロナの影響で在宅時間が増える。ネットで顧客と折衝できないかと考えた」。プロジェクトを推進した同社の松岡靖博・経営企画部主任は、狙いをこう語る。

 各地の住宅展示場では3月以降、新型コロナの影響とみられる来場者の減少が顕著に。政府が4月7日に緊急事態宣言を出したことを受け、住宅展示場側も休業に踏み切った。

 平行して同社は、4月2日からVRゴーグルの無料配布キャンペーンを始めた。手持ちのスマートフォンから専用サイトにアクセスし、そのスマホをゴーグルに差し込むと、仮想空間内のモデルルームを自在に内覧できる仕掛けだ。

 もっとも、実際の売買契約などは対面で行うことが必要となる。松岡氏は「商談プロセスを加速できれば」とし、ゴーグルをあくまできっかけとして使ってほしいとの考えを示した。

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