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» 2020年05月11日 07時00分 公開

PCR検査キットで迷走する楽天、識者は「三木谷氏のスピード感に周囲が付いていけていない」 (1/2)

楽天は4月、新型コロナウイルスのPCR検査キットを販売するとしていたが、30日には一転して販売見合わせを発表した。迷走の背景には試行錯誤を続ける三木谷氏と、そのスピード感についていけない周囲の温度差がある。

[ZAKZAK]
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 新型コロナウイルスのPCR検査キットの法人向け販売開始で物議を醸していた楽天が、一転して一時的に販売代理を見合わせると発表した。通販サイト「楽天市場」の出店者負担による送料無料化の一律実施も断念する騒ぎもあったが、三木谷浩史会長兼社長(55)率いる楽天に何が起きているのか。

photo PCR検査ビジネスで軌道修正を余儀なくされた三木谷氏

 楽天が4月20日に販売を開始したPCR検査キットは、企業が社員向けに使うことなどを想定したものだが、医療行為ではないため、感染の有無を確定させる診断には使えない。このため、検査結果について医療機関に問い合わせが相次ぎ混乱を招く懸念や、実際には陽性なのに陰性という誤った結果が出た場合、感染が拡大するリスクもあると批判されていた。

 楽天側は販売見合わせについて、同社の出資先で検査キットを開発したジェネシスヘルスケアの取締役会で経営体制の変更が決議されたためとしている。同社は28日付で代表取締役が辞任した。

 辞任した代表取締役を巡っては、文春オンラインが経歴詐称疑惑を報じていた。

 ジェネシス社は、今回の人事は、一部報道の内容と関係ないと強調している。ではなぜ辞任したのか。同社広報担当者は「もともとPCR検査キットは医療従事者への提供が主な目的だった。楽天側の働きかけでターゲットを法人向けに範囲を広げたが、結果的にそれが混乱を招いてしまった。今回の辞任は混乱を招いたことが理由になる」と説明した。

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