ITmedia NEWS >
ニュース
» 2020年05月20日 07時00分 公開

パラ・パワーリフティングがオンラインでW杯 「選手がモチベーションを保てるよう」

新型コロナウイルスの感染拡大でスポーツ大会が相次いで中止や延期になる中、選手のモチベーションを上げようと、パラリンピックの正式競技、パラ・パワーリフティングは「オンラインワールドカップ」を開催した。動画を基に成績を付けて順位を争う。

[産経新聞]
産経新聞

 新型コロナウイルスの感染拡大でスポーツ大会が相次いで中止や延期になる中、パラリンピックの正式競技、パラ・パワーリフティングで、ユニークな取り組みが行われている。その名も、「オンラインワールドカップ」(W杯)。世界パラ・パワーリフティング連盟(WPPO)に寄せられた試技の動画を基に成績を争う競技会で、2019年の世界選手権メダリストらが参加。WPPOは「バーを持ち上げ、コロナに打ち勝とう」とアピールしている。

photo 4月に行われたオンラインW杯で女子1位のムラトワ・ベラ(WPPOの公式Twitterより)

 オンラインW杯は、WPPOが主催し、4月から始まった。新型コロナウイルスの感染拡大で、選手は、自宅などでのトレーニングが強いられ、国際大会が相次いで中止や延期になったことで、練習の成果を発揮する場もなくなった。そこで、WPPOが「家にいる間、選手がトレーニングを続け、モチベーションを保てるように」とオンラインでの大会を企画した。

 参加希望の選手は、自宅や練習拠点で体重測定をした上、3回の試技を撮影する。その動画をWPPOが判定し、体重と持ち上げたバーの重量から算出したスコアで順位を付ける。4月は、3日〜17日の間にエントリーを受け付け、11カ国の男女25人が参加した。

 男子の1位は、19年の世界選手権(ヌルスルタン)97キロ級銅メダリストのトレス・ファビオ(コロンビア)。220キロを持ち上げ、スコア194.76を記録。女子は、同じく世界選手権86キロ級銅メダリストのムラトワ・ベラ(ロシア)が140キロを持ち上げスコア122.14で優勝した。いずれも世界選手権での記録に迫る好成績だった。

photo 4月に行われたオンラインW杯で男子1位のトレス・ファビオ(WPPOの公式Twitterより)

 オンラインW杯は月1回ペースで行われており、日本連盟は、5月から国内選手に案内を出した。22日までに事務局に動画を提出すれば、事務局がWPPOにまとめて動画を送付するという。

 ただ、日本連盟は、選手のけが防止のため、新型コロナによる自粛期間中にもトレーニングが積めていることを大会参加の推奨条件に挙げる。日本代表選手らが練習拠点としていた東京都品川区の「日本財団パラアリーナ」は現在、コロナ軽症者用の病床に活用されており、同連盟の担当者によると、「そもそも(今、自宅などで)練習できている選手が5%くらいしかいない」という。

 WPPOは「一緒にバーを持ち上げよう!」と盛り上げを図るが、日本選手のオンラインでの活躍が見られるかは未知数だ。(運動部 久保まりな)

copyright (c) Sankei Digital All rights reserved.