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» 2020年05月20日 07時00分 公開

大阪市議会、自宅から審議参加可能に 新型コロナきっかけに (1/2)

大阪市議会は新型コロナウイルスの感染防止のため、議員が自宅などから委員会の審議に参加できるようにする会議規則改正案を可決した。地方議会の本会議には議員定数の半数以上が議場にいる必要があったが、総務省の見解を受け、全国に先駆けて実施する。

[産経新聞]
産経新聞

 新型コロナウイルスの感染防止のため、地方議会が「3密」を回避した手法を模索している。大阪市議会は5月、議員が自宅などからインターネットを使って委員会の審議に参加できるようにする会議規則改正案を全国に先駆けて可決。実施は6月以降となりそうだが、新型コロナで「新しい生活様式」への転換が求められる中、今後各地の地方議会にも広がりそうだ。

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「3密」なりやすく……

 改正案の対象は、議案を審査する常任委員会や特別委員会。14日に開会した大阪市議会で大阪維新の会が提案し、全会一致で可決された。

 地方議会で本会議の前段階的に行われる委員会審議は、質問する議員や答弁する市長、市幹部ら数十人が議場ではなく委員会室で審議するため、「3密」状態となりやすい。

 総務省によると、本会議は地方自治法で議員定数の半数以上の「出席」が求められる。「出席」は「議場にいること」と解釈されており、オンライン開催は原則できない。だが、総務省は4月、委員会のオンライン審議について、「開催場所への参集が困難と判断した場合は差し支えない」とし、会議規則などの改正で実施が可能とする見解を初めて示した。

有事対応にも

 大阪市議会事務局によると、オンライン審議では米Microsoftの対話アプリ「Microsoft Teams」などを使う予定。委員会室に集まるのは、各会派の代表者や市幹部ら最低限の人数に限定し、残りの委員会メンバーは自宅や事務所などからPCを使って遠隔参加する。

 改正案を提案した維新の守島正市議は「柔軟で先進的な議会が全国に広がるきっかけとしたい」と話す。維新は22日、大阪府議会にも同様の議案を提案する予定だ。

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