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» 2020年05月21日 07時00分 公開

新型コロナ禍で授業もサークルもオンライン 大学には学生になりすました“荒らし”も

新型コロナの影響で、多くの大学はキャンパスへの立ち入りが禁止されている。授業はもちろんサークルの新人勧誘もオンラインとなっているが、授業には”荒らし”、勧誘イベントには冷やかしで参加する人も現れており、トラブルになっている。

[ZAKZAK]
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 新型コロナウイルスの緊急事態宣言が39県で解除され、残る8都道府県でも独自基準で休業要請解除を検討する自治体が増えている。しかし、ほとんどの大学ではキャンパス内への立ち入り禁止が続いている。授業はもちろんサークルの新人勧誘もオンラインとなっているが、やはりトラブルも起きているようだ。

 広島県の実家を出て、東京都内で1人暮らしする私立大3年の男子学生は、「実家に帰ると『コロナ帰省』になってしまう。オンライン授業も、アップロードされた資料や動画を自学習する形式が多くリラックスしすぎてしまう」と語る。

 ビデオ会議ソフトを使った授業では、開始時間になっても教授が音信不通だったり、他大生を名乗るアカウントが「荒らし行為」で授業を妨害したりと、通常の授業とは違う問題に直面しているようだ。

 教える側の立場はどうか。大正大学で非常勤講師を務める安田賢治・大学通信ゼネラルマネジャーは、「大学側からいくつかビデオ会議ソフトを奨励され、それを使って授業を行っている。出席率は非常に高いが、学生からの反応がないことが不安だ」と話す。

 コロナ禍で登校すらできないなか、新歓活動も全てネットで完結させなければならない。神奈川県内の大学でテニスサークルに所属する私大2年の男子学生は「今年はメンバーによるライブ動画の配信やオンライン懇親会がほぼ必須だ。特に例年入会期限を設けているサークルは、連日オンラインで新歓活動を行っている」と明かす。

 こういった特殊な状況からネット上では「今なら学生になりすまして新歓に参加できる」との冗談も見られるが、前出の男子学生は「実は笑い事ではない」と漏らし、続ける。

 「ビデオ会議システムは、カメラをオフにできる。勧誘活動ではなるべく新入生にハードルの高さを感じさせないようカメラオフでの参加も歓迎している。つまり実態は社会人や他大生などの冷やかしでも、それが分からないということだ」

 オンライン新歓中に乱入してきたユーザーがわいせつ画像を貼り付ける荒らし行為の被害を受けた団体もあるという。

 一方、コロナ禍でバイトが休業となったり、親の都合で家計が急変した学生への奨学金を大幅に拡大する大学が相次いでいる他、三菱UFJフィナンシャル・グループはバイト収入がなくなった学生などを支援する活動に2億円を充てると発表。非対面アンケートやインタビュー調査を実施し、数万円の報酬を支払うという。

 通常の学生生活に戻れるのはいつなのか。

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