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» 2020年06月02日 07時00分 公開

コロナ禍の婚活は“ビデオデート”が常識? 画面で出会い、愛を育む (2/2)

[産経新聞]
産経新聞
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 東証一部上場のネットマーケティングが運営する「Omiai(おみあい)」も5月、アプリにビデオ通話機能を追加した「オンラインデート」を始めた。

 アプリ内完結のビデオデート機能で先行したのは、4月20日に始めた「Pairs(ペアーズ)」だ。運営するエウレカの石橋準也CEO(32)は「例えばLINEのID交換など、外部ビデオ通話の個人情報を相手に教える必要がないため、安心感を持ってご利用いただける」と強調する。

photo 「ビデオデート」男性ユーザーのスマホ画面(Pairs提供)

 AIが常時パトロールを行い、セクハラなどを検知した際には強制終了。警告や退会措置がとられる。あえて1回15分の制限時間を設けているのは「心理的ハードル下げるため」。2回目以降のデートは、時間を伸ばすことも考えているという。

 声のトーンや表情は恋愛において重要だが、従来の写真と文字情報だけでは分からない。このため「直接会う前に相手のテンションや雰囲気を確かめたい」との要望がコロナ前から寄せられており、ビデオデートの開発を進めていた。

 会員への調査では、利用者の7割が「満足」との結果。「コロナ禍という社会不安の中で、パートナーを求める意欲が高まっても、現実には人との距離を保たなければならない。そのような状況下で、新たな出会い方として受け入れられた」。石橋さんは手応えを語った。

 4月に入会した女性会社員(28)は、早速ビデオデートを体験。相手の30代前半の男性会社員とは共通の趣味の話題で盛り上がったといい「相手の話し方や表情から、安心して楽しめました」。

 その後、実際に会った印象は「全てビデオ通り」。ビデオデートのメリットとして「性行為目的などの危険人物をスクリーニングできる」「時間や場所、費用を気にしなくてよい」「話が合わなければ、短時間で切り上げられる」を挙げた。デメリットも尋ねてみると「身長やにおいなどが分からない」。今後も積極的に利用したいという。

photo 「ビデオデート」女性ユーザーのスマホ画面(Pairs提供)

 今回の取材に関連して婚活中のアラフォー知人女性にコロナ禍の影響を聞いたところ、結婚相談所を「コロナ退会した」との返事。この2カ月間、何かを始めた人もいれば、何かを辞める選択をした人も案外多いのではないか。空前の非常事態は自分と向き合う時間をもたらし、新しい人生を見つめ直す機会にもなっていた。

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