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» 2020年06月08日 07時00分 公開

藤井聡太七段の強さ支えるAI 機械との対戦で棋力向上

高校生棋士・藤井聡太七段は4日、ヒューリック杯棋聖戦挑戦者決定戦を制した。藤井七段はAI搭載の将棋ソフトを活用。AIも予想しないような一手で勝利をつかむ場面も増えている。

[産経新聞]
産経新聞

 4日のヒューリック杯棋聖戦挑戦者決定戦を制した高校生棋士、藤井聡太七段(17)。その強さを支えるのは、将棋のコンピュータソフトだ。こうしたソフトはAI(人工知能)を駆使し、過去の将棋の棋譜を解析し、AI同士で対戦することで、さらに棋力が向上している。

photo 「第91期ヒューリック杯棋聖戦」挑戦者決定戦の対局を終え、会見に臨む藤井聡太七段。PC越しに記者の質問に応じた=4日午後、東京・千駄ケ谷の将棋会館(萩原悠久人撮影)

 AIが登場し始めたころ、「私は使うつもりはない」と豪語していたタイトル獲得経験のあるベテラン棋士も、今では研究に欠かせないという。

 初タイトルが棋聖だった豊島将之竜王・名人(30)、棋聖挑戦の経験を持つ斎藤慎太郎八段(27)らAIに大きな影響を受けた棋士は多い。藤井七段もその一人だ。詰め将棋が得意な藤井七段がAIも活用するようになり、棋力は飛躍的に伸びた。

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 AIは定跡にとらわれない手を指し、「この手は人間には指せない」といわれることが多い。しかし、数々の妙手を発揮する藤井七段の指し手は「AIに似たところがある」と指摘する声もある。

 藤井七段は2018年度の成績を基にした第46回将棋大賞で、新戦法や妙手を編み出した棋士に与えられる「升田幸三賞」を初受賞した。AIも予想しない一手で勝利することも多く、「AI超え」と呼ばれることも多い。タイトル初挑戦を成し遂げた“藤井AI”はタイトル獲得を実現させるか。

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