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» 2020年06月16日 07時00分 公開

アフターコロナ見据え歌舞伎もオンライン化 時代に即したエンターテインメントを (1/2)

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で休演が続く歌舞伎業界も、終息後を見据えオンラインイベントの実施など新たな試みを実践している。歌舞伎俳優の松本幸四郎さんは「時代に即したエンターテインメントがやりたい。実現するのに良い機会かもしれない」と話した。

[産経新聞]
産経新聞

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、歌舞伎公演は3月から休演が続いている。再開の見通しはまだ立たないが、オンラインに活躍の場を求める歌舞伎俳優も出てきた。(三宅令)

photo 「歌舞伎家話」5月29日の配信では、松本幸四郎さん(右)と尾上松也さん(左)が「凄艶」について熱く語った(松竹提供)

 「文化は人に寄り添い、日常に存在するから文化だと思う」

 歌舞伎俳優の松本幸四郎さん(47)は、オンライントーク企画「歌舞伎家話」の有料生配信を5月29日から、動画配信サービス「Streaming+」で始めた。歌舞伎俳優による“オンライン興行”は史上初の試みだという。

 休演が続くなか、日常における歌舞伎の存在感は薄れつつあった。「(一度忘れられれば)感染が収束したとしても、歌舞伎を取り巻く環境が元に戻るとは思えない」といい、「文化は平和な時だけでなく、つらいときにも必要とされる。歌舞伎が日常にあり続けるためにも、オンラインでの活動を始めたのは自然な流れだった」と話す。

 「歌舞伎家話」は、以前から定期的に行われていた人気トークイベント「歌舞伎夜話」のオンライン特別編だ。14日に行われる第3回はゲストとして市川猿之助さん(44)が出演。チケットの売れ行きは好調だが、「他にもやりたいことがある」とオンライン興行は対談企画にこだわらない。

 「実は、歌舞伎演出のドラマができないか、というのは20年以上前から考えていた」と明かす。今後は「画面を通すことによって完成する芝居を生配信したい」と笑い、「時代に即したエンターテインメントがやりたい。実現するのに良い機会かもしれない」

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