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» 2020年06月25日 07時00分 公開

テレビショッピング、巣ごもりで好調も番組制作など運営で課題

新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛を背景に、テレビ通販が売り上げを伸ばしている。一方、感染症対策のためコールセンターの人員を減らしたり、生放送の時間を短くしたりと、運営面で課題が出ている。

[産経新聞]
産経新聞

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛を背景に、テレビ通販が売り上げを伸ばしている。緊急事態宣言は解除されたが、在宅勤務の継続などで自宅でテレビを見る消費者が増えた他、強みを持つ家電やインテリアなどの品ぞろえが自宅生活を充実させたいニーズを取り込んでいる。一方で、感染拡大防止のため注文を受け付けるコールセンターの規模縮小を余儀なくされるなど、態勢整備も課題となっている。

photo 巣ごもり需要で人気を集めるテレビ通販ショップジャパンの「トゥルースリーパー」シリーズの低反発マットレス=東京都千代田区

 「消費者の巣ごもり需要とのニーズが合ったのかもしれない」。ショップジャパンを運営するオークローンマーケティングの担当者は声を弾ませる。

 4月後半から6月7日における同社の売上高は前年同期比45%増。特に同社で人気の低反発マットレス「トゥルースリーパー」シリーズの新商品や電気圧力鍋などが好調で、大型連休中も勢いが続いた。

 ジャパネットホールディングスが運営するジャパネットたかたでも、外出自粛が本格化した3〜4月、炊飯器やフライパンが前年の1.5〜2倍に伸長。ジュピターショップチャンネルが運営するショップチャンネルは、空気清浄機能付きの家電が販売目標より2桁増加率を記録した。

 テレビ視聴機会の増加もテレビ通販との出合いを演出。ビデオリサーチによると、緊急事態宣言が全国に拡大した4月13〜19日の視聴時間は1個人当たり平均1.2倍で、世代によっては1.5倍超となった。在宅勤務の拡大や学校の臨時休校などでテレビ視聴が増え、「通販番組を目にする機会も増えた」(関係者)という。

 一方、コロナの感染拡大により、運営面では制限も余儀なくされている。

 ジャパネットは注文やアフターサービスを担うコールセンターでの感染拡大を防ごうと、従業員同士の間隔を1.5倍に拡大。ホテル個室もコールセンターとして活用するが、対応人員は以前の約6割。同社は電話でなくネットによる注文を増やすため、当面はエアコンなどのネット注文に対し、次回の注文で使えるクーポンを付与する。

 ショップチャンネルでは番組出演者らの感染防止のため、生放送の時間を以前の3分の1の計7時間に短縮し、「注文状況を見ながら臨機応変に番組内容を変えるという手法ができなくなった」(担当者)という。同社は感染防止策を整備したうえで6月5日以降、生放送時間を16時間まで拡大した。(佐久間修志)

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