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» 2020年06月29日 07時00分 公開

コロナ禍で3D葬儀 老舗葬儀会社の生き残り戦略 (1/3)

新型コロナウイルスの感染拡大を機に、葬儀業界で葬儀のデジタル化が進んでいる。3D映像やWeb会議ツールを使った葬儀も現れた。葬儀のデジタル化には否定的な意見もあるが、超高齢化や核家族化の進行で需要は高まっていきそうだ。

[産経新聞]
産経新聞

 新型コロナウイルスの感染拡大を機に、葬儀業界で葬儀のデジタル化が進んでいる。密閉、密集、密接を避けるためオンライン葬儀を提案したり、僧侶に代わってロボットによる読経を用意したりした。故人をしのぶ葬儀のデジタル化に抵抗はあっても、超高齢化や核家族化の進行で需要は高まっていきそうだ。

photo 3Dホログラムスクリーンにより故人の思い出の写真が立体的に映し出された

 創業100年超の葬儀専門会社、永田屋(神奈川県相模原市)は3月、「小さな家族葬ハウス 町田木曽」(東京都町田市)を開設した。ここで活躍しているのは、冠婚葬祭業界で初めてという3D装置だ。

 ライブイベントなどの舞台演出として使用されているもので、故人の思い出の写真や動画を3Dホログラムスクリーンとプロジェクションマッピングにより立体的に映し出す。まるでそこに浮いているかのような臨場感あふれる映像に、参列者は涙ぐみ、感情を高ぶらせるという。

 4代目の田中大輔代表取締役は「従来の葬式ではかなえることができなかった故人のパーソナリティーを存分に表現できる。『世界にたった一つのお葬式』として、その人らしい別れの空間をつくり出せるので遺族は100%満足する」と言い切る。

 「もう一度見たい」といって葬儀後の食事中に写真や映像を流したり、感染防止や遠方のため参列できなかった知人・友人とのお別れの会で使ったりするという。

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