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» 2020年06月30日 07時00分 公開

仏事をライブ配信、大阪の「愛染まつり」 “神仏の撮影タブー”に一石

大阪三大夏祭りの一つである愛染堂勝鬘院の「愛染まつり」が、初めて祭の様子をインターネットでライブ配信する。コロナ対策という意味合いが大きいが、神仏の撮影をタブー視する風潮に一石を投じる試みでもある。

[産経新聞]
産経新聞

 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため祭りや関連行事が相次いで中止されているが、大阪三大夏祭りのうち、愛染堂勝鬘院(大阪市天王寺区)で30日〜7月2日に開かれる「愛染まつり」は、祭事を2020年初めてインターネットでライブ配信する。コロナ対策という意味合いが大きいが、神仏の撮影をタブー視する風潮に、一石を投じる試みでもある。

photo 2016年の「愛染まつり」で実施された宝恵かご行列=大阪市天王寺区の愛染堂

 祭りが盛り上がってほしいのは関係者に共通する願いで、「こんなときだからこそ参拝したい」との声は多い。一方、参拝客や見物客が詰めかけて、感染リスクが高い「3密」に陥るのを回避する必要がある。ネット配信は、祭りを求める思いと感染防止を両立させる方策として企画された。

 ネットにアップされる「オンライン愛染まつり」は、実際に行われる祭りと同時開催。秘仏の御開帳や法要など仏事の全てがリアルタイムで配信される。

 Webサイトの動画は2画面用意される。片方は、秘仏「愛染明王」と「大日大勝金剛尊」の御開帳や、四天王寺僧侶による「夏越しの祓え大法要」など仏事関係の動画を配信する。

 もう片方は、祭りのにぎわいを中心に紹介。祭囃子や龍踊り、宝恵かごのハイライトシーンなどの収録映像も流す。公募で選ばれた「オンライン愛染娘」がライブ出演で盛り上げる。

 山岡武明住職は「法要や参拝だけでなく、それを取り巻く祭り全体の楽しみも表現したい」と2画面にした理由を説明。「仕事や結婚などで遠方に住まいを移した信者さんたちも、距離を超えて祭りでつながることができれば」と思いを語った。

 当日は仏事などのプログラムをWebサイトで公開する。

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