ITmedia NEWS >
ニュース
» 2020年07月02日 07時00分 公開

中高年社員にITリテラシー必須の時代! withコロナ時代の“新しい生活様式”

新型コロナウイルス感染症の流行に伴う外出自粛も緩和の方向に向かっているが、元に戻るのではなく“新しい生活様式”への変化が求められている。中高年世代の社員はWeb会議やペーパーレス化などに対応すると同時にITリテラシーの強化も必要になっている。

[ZAKZAK]
ZAKZAK

 「テレワークやローテーション勤務」「時差通勤でゆったりと」「会議はオンライン」

 半年前には、身近でなかったことが、今や「標準」になろうとしている。ウィズコロナ時代の「新しい生活様式」の実践例として、政府が推進する「働き方の新しいスタイル」だ。

photo

 緊急事態宣言が全国で解除されて以降、世の中は自粛緩和の方向に向かい始めたが、その方向は「元に戻る」のではない。新型コロナウイルスと「共存する」ことを前提とした「暮らし方や働き方」を目指し、新しい生活標準を創ろうというのが、「新しい生活様式」だ。

 思えば、中高年社員にとってこの3カ月は「働き方の混乱期」だったのではないか。

 4月に緊急事態宣言が出されてから、突然「じゃあ、来週から在宅勤務です」と言われ、自宅に会社支給のPCとWi-Fiルーターを持って帰り、慣れないワークが始まった。

 ところが、オンライン会議システムに不案内な中高年社員がいるために、会議を開くにも全員がそろうまでとても時間がかかってしまった、という失敗談も多く聞く。

 また、「資料は紙でなければ……」という文化に浸りきっている中高年社員は、PC画面を通じた情報のやりとり、いわゆる「ペーパーレス」にストレスを感じることが多いという。「やっぱり電子書籍だと読んだ気がしなくてね」というオヤジ社員を思い出す。

 公益社団法人日本生産性本部が、緊急事態宣言が出されてから1カ月後の5月に行った調査によると、在宅勤務で仕事の効率が、「上がった、やや上がった」という人は33.8%にとどまっており、66.2%は効率が「下がった、やや下がった」という。

 また、テレワークを行う上での課題については、「職場に行かないと閲覧できない資料・データのネット上での共有化」(48.8%)、「Wi-Fiなど、通信環境の整備」(45.1%)、「部屋、机、椅子、照明など物理的環境の整備」(43.9%)などがあげられている。

 中高年社員については、これらの課題に加えて、そもそも「ITリテラシー」の欠如または不足という課題を抱えている場合が多いと思われる。

 定年後研究所が行った調査によると、定年後に向けて「今から学びたいこと(学習分野)」として、「インターネットやプログラミングの知識」が22.2%、「AI(人工知能)やIOT(モノのインターネット)」が15.6%で、上位10分野のなかに入っており、中高年社員にも「課題認識」はあるようだ。

 ただ、今回のコロナ禍で、「定年後のため」と悠長なことではなく、「いまの会社で生き残るため」に、中高年社員のITリテラシー強化への努力が必須になった。事は急を要す、と認識しよう。


■得丸英司(とくまる・えいじ) 「一般社団法人定年後研究所」所長。(株)星和ビジネスリンク取締役専務執行役員。1957年生まれ。日本生命保険で25年にわたり、法人・個人分野のFPコンサルティング部門に従事。日本FP協会常務理事、慶應義塾大学大学院講師などを歴任。日本FP協会特別顧問。


 【定年後研究所】

 日本で初めての「50代以上会社員」に特化した、定年後ライフの準備支援機関。定年後の「自走人生」を目指す中高年会社員を応援。中高年会社員向け学習システム『キャリア羅針盤』を開発中。ポータルサイト「定年3.0」(https://www.teinengo-lab.or.jp)

copyright (c) Sankei Digital All rights reserved.