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» 2020年07月03日 07時00分 公開

正体は気象観測用気球? 消えた“謎の飛行物体”が残した課題 (1/3)

6月に仙台市上空で謎の飛行物体が確認され、ネット上で話題になった。気象観測用の「ラジオゾンデ」とする見解もあるが正体は不明のままだ。警察や防衛省なども調査を行ったが特別な対応は行わず、実際に脅威だと判断された物体が確認された場合の対応には課題が残る。

[産経新聞]
産経新聞

 あれは気球か、気象観測機器か、それとも……。仙台市上空で6月、正体不明の白い球体が確認され、大きな話題を呼んだ。半日ほどで見えなくなったが、誰が何の目的で飛ばし、どこへ消えたのか。「謎の飛行物体」の正体を追うと、思わぬ安全保障上の「盲点」も浮かび上がってきた。(荒船清太)

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 6月17日早朝。仙台市上空の晴れ渡った空に見慣れない白い点が見えるのを、国土交通省仙台空港事務所の職員が発見した。白い球体のような形をしており、間もなく一般の目撃者からも同様の通報が相次いだ。

 この辺りの上空には、航空法で必要な気球などの飛行の届け出はなかった。同事務所の担当者は「周辺の航空機に対し、『飛行物体があるので気を付けるように』とアナウンスはした」と振り返る。

 同事務所などによると、物体は上部が白い球体で、下部には十字型の機器のようなものが付いていた。宮城県警によると、仙台市内で目撃される前、同市の南西にある同県亘理町で目撃情報があり、正午ごろには同市北東の同県石巻市で目撃されたという。

 物体は太平洋方面に移動。空が曇り始めたのに従い、行方しれずになった。

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