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» 2020年07月06日 07時00分 公開

デジタル版「投げ銭」はスポーツ界に浸透するか プロ野球阪神で開始、J1「大阪ダービー」でも企画 (2/2)

[産経新聞]
産経新聞
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50団体がサービス導入

 「投げ銭」は今風に言えば「ギフティング」。近年、アイドルのライブ映像を配信するアプリなどで広く世間に浸透してきた。ファンはオンライン上で購入したデジタルギフトをアプリなどを通じて贈ることで、アイドルと双方向で交流できる。ギフトは現金に換算され、売り上げがアイドルに渡るとともに、高額のギフトを贈ったファンには、返礼があるのが一般的。アプリの運営会社にはサービスを利用するアイドル本人や芸能事務所などから手数料が入る仕組みだ。

 エンゲートは国内初のスポーツ特化型のサービスとして2018年秋に創設。JリーグのC大阪やプレナスなでしこリーグのINAC神戸、バスケットボール男子Bリーグの三遠といったプロチームのほか、東京箱根間往復大学駅伝(箱根駅伝)の強豪として知られる青山学院大陸上競技部などのアマチュアも含め、約50団体がサービスを導入している。

 サイトを運営するエンゲート社(東京都渋谷区)の城戸幸一郎社長は「日本中のスポーツチームにサービスを使ってもらうことを目指している。プロ野球ではどういった形で活用されていくのか、阪神ファンの盛り上がりは今後も楽しみ」と、熱心なことで知られる虎党に熱い視線を送る。

 プロ野球もJリーグも7月10日以降は、観客を入れた試合に移行していく予定だが、感染リスクをできるかぎり減らすため、当面は「超満員」とはいかない。まだまだテレビでの観戦が中心となりそうな中、ギフティングはどこまでファンのハートをつかめるか。一方で、新型コロナの影響で入場料収入やそれに伴うグッズ収入が大幅に減少したチームの中には、ギフティングを新たな収入源にしたいともくろむ動きもある。

 同社ではコロナ禍で中止や延期となったスポーツイベントを支援するため、3月から6月までの4カ月間、売り上げのうち、決済手数料を除いた額をチームや選手の活動資金に分配してきた。城戸社長は「今後は海外のファンの人たちにも利用してもらいたい。世界中のスポーツチームや選手を応援できるサービスにできれば」と抱負を話した。


 7月4日に再開するサッカーJ1の「大阪ダービー」でも、G大阪とC大阪の両チームが「ギフティング」を企画している。

 ホームのG大阪は送金アプリ「pring(プリン)」を使用。アプリ上の「パナスタライブ!」でギフティングできる。抽選で10人に選手のサイン入りグッズをプレゼントするほか、1回500円以上のギフティングをしたファン全員に限定のスマホ壁紙を返礼する。一方のC大阪はエンゲート上で、アンバサダーの藤本康太氏、スタジアムDJの西川大介氏とともに試合観戦。ファンから贈られたギフトはクラブの運営費や、新型コロナウイルスの感染拡大防止に役立てるという。

 ただし、ともに試合のライブ中継は「DAZN」で視聴する必要がある。

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