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» 2020年07月14日 07時00分 公開

マイナポイントは本当に得なのか? PC申請は“IE縛り”、マイナンバーカードは取得に1カ月

マイナンバーカード経由で最大5000円分が還元される「マイナポイント事業」の受け付けが始まったが、ポイント還元を受けるには最大2万円の支払いが必要だ。PCからの申請にはIEとカードリーダーが必要など申請方法の面でも課題が指摘されている。

[ZAKZAK]
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 マイナンバーカード経由で最大5000円分が還元される「マイナポイント事業」の受け付けが始まったが、複雑な申請手続きや不具合が壁として立ちはだかっている。マイナンバーカードを所有していない人にとってはさらにハードルが高い。

photo マイナポイントのWebサイト

 9月から2021年3月までの間、マイナンバーカードに登録した決済サービスで2万円の買い物や電子マネーにチャージをすると25%(最大5000円分)のポイントが還元されるという仕組みだ。

 ポイント還元を受ける前提となるのが、マイナンバーカードの取得だ。郵便、スマートフォン、PCなど申請方法は多様だが、申請からカードの入手までには約1カ月を要するとされる。

 カードを入手したら、スマホやPC経由か、一部のコンビニや携帯ショップなど「手続きスポット」でマイナポイントの申請手続きを行う。端末からカード取得時に設定した4桁の暗証番号を入力してマイナンバーカードを読み込むと「マイキーID」が発行され、予約が完了する。

 ITジャーナリストの三上洋氏は「自前の端末であれば、基本的にはスマホで申請することになると考えたほうがいい」と指摘する。PCでは米Microsoftのネット閲覧ソフト「インターネット・エクスプローラー」での申請にしか対応していないうえ、ICカードリーダーも必要となるためだ。「今やIEは標準設定されておらず、非常にお粗末な印象を受ける」と前出の三上氏。

 スマホであれば、マイナンバーカードの認証に対応する機種は多いという。だが、スマホでマイナンバーカードが読み取れないという苦情が相次いでいる。そして電子マネーやQRコード決済、クレジットカードなどマイナポイントをもらう決済サービスを選択する。

 消費経済ジャーナリストの松崎のり子氏は、「申請段階でもITにある程度精通していることが求められ、精神的なコストが大きいと感じる人も多いのではないか。還元はマイナンバーカードを持っている1人につき最大5000円で、家族で申請するなら全員分のカードを発行しなければならない。しかも最大限ポイント還元を受けるには、2万円を何らかの買い物に使う必要がある。コロナ禍における不況では気楽に払える金額でもないような印象を受ける」と語る。

 決済サービスによって、さまざまな上乗せポイントを準備しており、ここでも迷うところだ。「上乗せに踊らされず日常的な消費に最も適したサービスを選択すべきだ」と松崎氏は助言する。

 総務省は予約数が4000万人に達した時点で締め切るとしているが、申し込む場合は入念に下調べしてしっかり得をしておきたい。

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