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» 2020年07月22日 18時00分 公開

AIでスマイル判定 愛知の保育園「笑顔採用」募集スタート (2/2)

[産経新聞]
産経新聞
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職場や子供に好影響、笑顔の力

 笑顔をテーマとしたコンサルティングなどを行う「日本笑顔推進協会」(東京)によると、笑顔になれば、脳内にセロトニンという物質が分泌される。「幸せホルモン」とも呼ばれ、睡眠の質の向上やストレス軽減につながり、アンチエイジングも期待できるという。

 笑顔の効果を研究する早稲田大の菅原徹招聘(しょうへい)研究員によると、接客業などでは社内教育の一環として、笑顔トレーニングを行う企業がある。ただ今回の保育園のように、AI判定の笑顔を採用基準に取り入れる企業は「聞いたことがない」という。

 「短時間のAI判定で人の笑顔を完璧に判断するのは難しいが、容姿に関係なく、客観性が保てるのが良い点だ」と菅原氏。笑顔が乳幼児の成長に好影響を与えるとの調査結果もあるといい、保育園の取り組みを一定評価する。

 大人の世界でも同様の傾向がある。

 菅原氏らが美顔器メーカーの社員を対象に行った模擬実験では、笑顔と業績に相関関係があることが判明。成績優秀な社員はそうでない社員と比べ、営業活動の際にぎこちない笑顔がなく、状況に関わらず自然な笑顔を出せていた。

 「職場が笑顔なので業績が良い」と、笑顔の効能を語る経営者も多いと菅原氏。「(笑顔で)生産性向上や業務効率化にもつながる。保育園のように笑顔を重視する取り組みがもっと広まれば」と話した。

(桑村朋)

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