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» 2020年09月07日 07時00分 公開

埼玉・深谷市役所の職員も住民もラクな「書かない窓口」

埼玉県深谷市が、住民票や印鑑登録証明などの申請書類を記入することなく手続きができる「書かない窓口」を開設した。マイナンバーカードを読み取る機器を設置するなど、業務効率化や待ち時間の短縮などを図る。

[産経新聞]
産経新聞

 埼玉県深谷市が、住民票や印鑑登録証明などの申請書類を記入することなく手続きができる「書かない窓口」を開設した。必要事項を口頭で伝えると、職員が聞き取ってその場で端末への入力作業を行い、完成した書類に申請者が署名することで手続きが完了する。市は、住民サービス向上と職員の業務時間縮減の「一石二鳥」の効果を期待している。

photo 「書かない窓口」で、申請内容を聞き取りながら端末に入力する職員=埼玉県深谷市役所(竹之内秀介撮影)

 「書かない窓口」は7月の新庁舎開設に合わせ市民課と市民税課に導入した。

 申請書類の記入方法などの煩雑さから、これまでは記入時に職員が付き添って書き方を教えなければならないことも多く、一連の手続きが終わるまで長時間を費やさなければならなかった。

 加えて、深谷市には中国人やペルー人ら約3000人の外国人が居住しており、日本語の読み書きに習熟していない人もいる。「書かない窓口」には、運転免許証やマイナンバーカードから情報を自動で読み取る機器も備え付けたため、外国人への対応もより円滑に進むようになったという。

 窓口の開設後、申請者の待ち時間は全般的に減っているといい、市の担当者は「他の人と接触する機会が少なくなり、新型コロナウイルスの感染防止対策にもなっている」と話す。

 「書かない窓口」はすでに北海道北見市や千葉県船橋市で導入されているが、埼玉県内の市町村では初の取り組みだ。市は今後、窓口開設に伴う業務時間縮減効果などを検証し、他の部署への導入も検討する。

 小島進市長は「書く手間がなくなったことで市民が『便利になった』と感じ、職員の業務の効率化につながることを期待する」と話している。

(竹之内秀介)

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