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» 2020年10月07日 07時00分 公開

ラジオもネットも「ながら聴き」が活況 コロナで高まる存在感 (2/2)

[産経新聞]
産経新聞
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各地の放送局が描くこれからのラジオ局

photo radikoの青木貴博社長

 ラジオは何を強みに、これからの時代を切りひらいていくべきか。書面で各地の放送局に聞いた。

 差し迫った課題はAM放送設備の老朽化。各局ともAM設備更新▽FM放送によるAM補完▽FMに移行――のいずれかを選択することになる。大部分は「検討中」で難しい経営判断を迫られているが今後、全国でFM放送が増えるのはほぼ確実だ。FMを活用すれば「音質が良くなり、音楽の放送にメリットがある」(静岡放送)。

 一方で番組のインターネット配信は、肯定的に捉えられているようだ。「radikoの普及により、エリア外を含めて新たなリスナーの開拓に期待している。そのためのコンテンツ強化が課題」(静岡放送)。収益への貢献も期待されるなか「オンラインでリスナーと直接つながった形のビジネスを開拓し、収益をあげていくことが重要」(毎日放送)となっている。

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、自粛生活中に楽しめる「ながらメディア」として見直されたラジオ。さらに「パーソナリティーがリスナーに語りかけるスタイルによる親近感や安心感などが改めて評価されている。自然災害時には、情報伝達メディアとして存在価値が高まっている」(中国放送)との認識が業界内にある。

 こうした強みを踏まえ「個人の心に響く言葉を発することのできるパーソナリティーの発掘・育成の場として、また地域文化の担い手たちの表現の場として、その価値を高めていく必要がある。地域に必要とされるメディアであり続けなければならない」(新潟放送)との意見もあった。

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