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» 2020年10月21日 07時00分 公開

Uber Eats配達員の本音、警察と共同で運転マナー講習も「ながら運転しないとは言い切れない」

Uber Japanが京都府警と共同で配達員を対象に交通安全講習を実施した。同社は「Uberにとって安全は最も重要なこと」とするが、配達員は「(地図を見ないと)こなせる配達数も限られる。ながら運転をしないとまでは言い切れない」と漏らした。

[ZAKZAK]
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 コロナ禍の外食自粛を背景に食事の宅配サービスが加速的に普及するにつれ、配達員の運転マナーや配達の質に関する問題も浮上している。大手の「Uber Eats」では京都府警と共同で配達員に対する交通安全講習を実施するなどの取り組みを見せるが、配達の数をこなさないと稼げないという事情もある。現役配達員の本音を聞いた。

 Uber Eatsの配達員53人が参加する講習が14日、開かれ、スマートフォンの画面を見ながら運転する「ながら運転」の体験では、警察官が「地図を確認するときは必ず止まってください」と呼びかけた。運営会社、Uber Japanの広報担当者は「Uberにとって安全は最も重要なこと。コロナの第1波後、再び市民の移動が増えてきたので安全講習会を開催した」と語る。

 食事の宅配サービスは全国的に拡大中だが、配達の際にトラブルも生じている。国民生活センターには4月から8月の間に「外食・食事宅配」に関する相談が341件寄せられた。2019年同時期の153件から2倍以上に増えている。業者名は特定されていないが、「配達員と連絡が取れず商品が届かない」「配達員とぶつかりそうになった」などの指摘があった。

 Uber Eatsの現役配達員の20代男性は、マナーの悪い配達について「配達員に横行しているというより、『そういう人もいる』と理解してほしい」と話す。

 「雑な配達でリスクを負うより、(ドアの前に商品を置く)置き配でも気配りをアピールした方がチップをもらえる可能性もある」と男性は強調する。客と接触がなくてもアプリ経由でチップを受け取る仕組みがある。

 Uber Japanは安全対策として配達員にヘルメット着用を呼びかける他、移動速度が速すぎた場合、警告を発したりアプリ稼働を一時停止する措置もあるという。

 だが、配達先はスマホアプリ上の地図に表示されるだけに、前出の男性は「ある程度自分の配達エリアを絞らないと道を覚えられないし、そうしたらこなせる配達数も限られる。事故には細心の注意を払っているつもりだが、ながら運転をしないとまでは言い切れない」と漏らした。

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