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» 2020年11月06日 07時00分 公開

eスポーツで教育、経済も活性化 静岡県eスポーツ連合事務局長 山崎智也さん

国内外でeスポーツが盛り上がりをみせている中、静岡県eスポーツ連合の事務局長、山崎智也さんはeスポーツ普及と競技人口拡大を目指してイベント開催に取り組んでいる。eスポーツに魅了されたきっかけや今後の具体的活動などを聞いた。

[産経新聞]
産経新聞

 コンピュータゲームの腕前を競う「eスポーツ」が国内外で盛り上がりをみせている。静岡県内でeスポーツ普及と競技人口拡大を目指してイベント開催に取り組む、一般社団法人の県eスポーツ連合の事務局長、山崎智也さん(38)に、eスポーツに魅了されたきっかけや今後の具体的活動などを聞いた。(小串文人、写真も)

photo 「しずおか・この人」山崎智也さん

 ――改めて、eスポーツとは

 「世界的に注目され、国内でもだんだん普及してきているスポーツです。PC上や家庭用ゲーム機、スマートフォンなどの中で戦って白黒付けるゲームのことを言います。歴史はいろいろな説がありますが、海外で1990年代後半に『eスポーツ』の言葉ができてから認知され、日本には2004年ごろに入ってきたと聞きます。『FPS』や『TPS』と呼ばれるシューティングゲームや格闘ゲームの他、対戦型カード形式でのサッカーや野球のようなスポーツゲームも含め、世界的には約400タイトルあるといわれています」

 「日本では、全てのジャンルが人気です。日本人は、格闘ゲームで海外で活躍しているプレーヤーが多い。国内では全国対抗などの大会が5つほどあり、ここにきて盛んになってきたようです。上部組織の『日本eスポーツ連合』がプロライセンスを発行しています。プロプレーヤーとしての技術レベルなどを保証するもので、全国で200人以上が取得し、他にジュニアライセンスを取得している人が1人います。ただ、この中に静岡県在住の人はまだいないんです……」

 ――普及に取り組んだきっかけは

 「私はもともと、アナログなトレーディングカードゲームで遊んでいましたが、15年ごろにデジタルカードゲームに出合い、eスポーツを知りました。大会に出たり、個人でイベントを開いたりといった活動を続けるうち、教育や経済も含めた地域の活性化につなげるため、組織を任意団体から20年7月、一般社団法人にしたんです」

 ――魅力は

 「誰でも競えること。そして、新型コロナウイルス感染の中で(人が集まっての)大会などが開けなくても、オンラインによって人とつながることができることです。もともと存在するメリットですが、ここに来て際立ってきたのかなと感じています。ただ、eスポーツがどういうものかという説明にはちょっと時間がかかりますね。県内での普及活動は任意団体を経て2年が経過しましたが、会員企業やメディア、そして行政との取り組みもあって、盛り上がってきました。大会開催のたびに見学者も増えており、『楽しかった。また開催してください』という参加者の声が一番うれしいし、活動を続けるパワーになっています」

 ――好きな言葉は

 「『克己創造』です。己に打ち勝って新しいものを創る、というもので、沼津市が舞台の人気アニメ『ラブライブ!サンシャイン!!』に登場する架空の学校の校訓にもなっています」

 ――今後の取り組みは

 「eスポーツを多くの県民にイメージできるようにしてもらって、県など行政との情報交換も活発に行い、普及活動を推進していきたい。20年に入って県内では浜松学芸高と伊豆総合高土肥分校の2校がeスポーツ部を創設しており、他の高校への普及に努めます。eスポーツから、PCの仕組みやハードの整備も勉強してもらえればと期待しているんです」


■やまざき・としなり

 1981年12月2日生まれ。県立浜松湖東高卒。建設会社や食品加工会社勤務を経て、任意組織だった県eスポーツ連合の会長から20年7月、現職に。ラジオやテレビなどのメディアに出演してeスポーツをPRしている。趣味は読書とサッカー観戦。浜松市出身。

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