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» 2020年11月18日 07時00分 公開

紅白に大異変、CD未デビュー歌手選出 ネットでのブレーク無視できず

2020年の『NHK紅白歌合戦』の出場者が発表され、発表時点でCDデビューしていないアーティストが選ばれたことが分かった。チーフプロデューサーも「SNS中心に盛り上がって、活躍は間違いないと思う」と、ネットの影響を認めている。

[ZAKZAK]
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 2020年大みそかの『第71回NHK紅白歌合戦』の出場者が16日、発表された。かつて紅白に出場する歌手はその年のヒット曲や、長く愛されている人気曲を歌っていたものだが、20年は発表時点でCDデビューしていないアーティストが選ばれたのだ。紅白も変革のときを迎えたようだ。

 初出場は『香水』がヒットした瑛人、日韓合同プロジェクトで選抜された女性9人組のNiziUら10組が選出された。

 瑛人は『香水』がSNSでバズり、一躍人気を集めたが、これまでリリースはデジタル配信によるもの。CDデビューとしては21年1月にリリースされるアルバム『すっからかん』となる。

 NiziUもMVの再生回数が1億回を突破して注目されたが、ミニアルバム『Make you happy』はデジタル配信でのプレデビューという扱い。CDデビューは12月2日発売の『Step and a step』となる。

 欅坂46から改名した櫻坂46も初出場扱い。やはり櫻坂としての初シングル『Nobody’S fault』は12月9日に発売される。

 つまり、まだCDというメディアではデビューしていないアーティストが多数選出されたのだ。

 「紅白の選考では“今年の活躍”“世論の支持”“番組の企画・演出”という3つの基準を示されています。その点でいうと、この3組はCDでのリリースはまだですが、ネットの再生回数など、20年1年の活躍は間違いない。一方で通算12回出場のAKB48が選から漏れており、選考の目線が変わってきています」と音楽関係者。

 番組の制作統括を務める加藤英明チーフプロデューサーも、瑛人について「SNS中心に非常に盛り上がって、20年の活躍は間違いないと思う」と語るなど、ネットの影響を認めている。

 「これまではネットでのブレークは若者中心という見方が強かったが、いまやそれがメインストリームになりつつある。視聴者の年齢層が幅広い紅白でも無視することはできないということです」と先の音楽関係者は指摘する。

 くしくも16日放送のNHK連続テレビ小説『エール』では、こんなせりふがあった。

 「新しいことをすぐ否定する。NHKの悪いくせだぞ」

 紅白の異変は、NHKの面目躍如か。

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