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» 2020年12月10日 07時00分 公開

サントリー、ビッグデータ活用システムを内製へ 自力でDX推進

サントリーホールディングスが、DX推進への取り組みの一環として、ビッグデータの活用システムを自社で整備することが分かった。DX専門部署を新設し、新商品やサービスの創出につなげる取り組みを始める。

[産経新聞]
産経新聞

 サントリーホールディングス(HD)が、情報技術を用いて企業の諸活動を効率化させるデジタルトランスフォーメーション(DX)への取り組みの一環として、ビッグデータの活用システムを自社で整備することが8日、分かった。戦略立案や解析に携わるDX専門部署を2021年初頭に新設し、新商品やサービスの創出につなげる取り組みを始める。酒類や飲料販売が新型コロナウイルス禍で苦戦する中、傘下の事業会社が蓄積するデータを統合し、顧客の潜在需要をいち早く見つけ出す狙いがある。

photo インタビューに応じるサントリーホールディングス株式会社の新浪剛史代表取締役社長=7日午後、東京都港区(松井英幸撮影)

 産経新聞のインタビューに応じた新浪剛史社長は「データを分析・活用してお客さまにより好んでいただける商品作りなどに取り組むため、新組織を立ち上げる。これからはデータが一番重要。自社で持たなければならない」と述べ、外部委託ではなく自社内製を基本とする方針を示した。

 サントリーHDは、国内外で酒類や飲料、健康食品などを手掛けている。酒類や飲料部門は販促キャンペーンで性別や年代の購買傾向を把握している一方、通販で展開する健康食品部門は顧客情報を持つ。こうしたデータをDX専門部署に統合し、ビッグデータとして解析。客の要望や社会課題を見つけ出し、研究開発、マーケティングなど事業展開に活用する。

 「自社でデータ活用する米企業など先進事例が出ている。グローバル人材も登用し、先進事例も学ぶなどグローバル企業としての利点も生かす」(新浪氏)として、組織再編やデジタル人材の採用・育成の強化にも取り組む方針だ。

 サントリーHDは17年にデジタルマーケティング本部を設立。商品ブランドごとにデジタル活用方法を個別に検討してネット上での販促に利用してきたが、事業会社を越えたデータ活用はできていなかった。

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