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» 2021年01月18日 07時00分 公開

マッチングアプリ成否の分かれ道 話が弾み共通の趣味も合い実際に会えても……

かつては偏見を持たれたインターネット経由の恋愛も、若者を中心に浸透しつつある。趣味をきっかけに知り合った人と結婚までこぎ着けたケースもあるが、中にはトラブルになってしまう人もいる。

[ZAKZAK]
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 かつては「出会い系」として偏見を持たれたインターネット経由の恋愛も、若者を中心に浸透しつつある。再び緊急事態宣言が発令され、直接の出会いも難しい中、マッチングアプリを介した婚活でゴールインしたカップルや、うまくいかなかった男女の経験談を聞いてみた。

photo 主なマッチングアプリのアイコン

 埼玉県在住のIT企業勤務の男性(28)は2019年4月にマッチングアプリに登録した。職場はほとんどが男性で、「20代のうちに結婚したいという願望があった。偏見がなかったわけではないが、アプリ経由で交際を始めた友人に背中を押された」という。

 アプリでは、プロフィールに顔写真や出身地、職業、趣味などを書き込み公開する。年齢や居住地など条件を設定するとアプリがお相手の候補を紹介してくれる他、共通の趣味を持つ相手を検索することも可能だ。気になる相手にはボタン1つでアプローチでき、相手が受け入れればマッチング成立。チャットやビデオ通話ができる。

 男性は「1度に会話する相手は3人まで」というルールを自身で設けた。「視野を広げ過ぎれば目移りしてしまう。ただ、女性側は1カ月で200人以上の男性からアプローチを受ける例も珍しくないようで、会話が盛り上がっても翌日には連絡が途絶えることも多かった」という。

 妻となった女性(26)に出会ったのは、同年8月。「登山や喫茶店巡りなど共通の趣味が多く会話が弾み、理想の家庭像など踏み込んだ話題でも共感できる部分が多かった」と男性。チャットや通話などで3カ月間交流し、男性から食事に誘った。「連絡がなければ縁も切れる。『待ち合わせに来ないんじゃないか』とも考えた」というが、初対面でもギャップを感じることはなく、約2週間で結婚を前提に交際を開始。一緒にアプリを退会した。

 コロナ禍でもリモートでの食事や、通話をしながら映画観賞するなどして過ごした。「出会いもリモートだったので相性は良かったのでは」と女性は振り返る。

 20年の緊急事態宣言が解除された後、互いの両親を紹介することに。「交際の経緯に偏見を持たれる覚悟はあったので、まず顔を合わせてもらおうと思った」と男性。アプリ経由だったことも打ち明けたが、両家とも賛成し、11月にゴールインした。

 女性は、「まだ偏見がないとはいえない出会いの形だけど、私たちが幸せに過ごすことがイメージの払拭にもつながるのかな」と笑顔を見せた。

 もちろんうまくいくケースばかりではない。

 東京都内在住の男性会社員(27)は、「共通の趣味が多い女性とマッチングし、実際に会っても会話が弾んだのだが、終電を逃した勢いでホテルに流れ込んでしまった」という。「結局、翌朝にはお互い冷静に戻り、トラブルなく解散したものの連絡は取らなくなった。共通の知り合いがいない関係が、悪い意味で影響したのかもしれない」と振り返る。

 都内に住む女性会社員(25)は、「普段出会えない人と接点を持つ目的もあった」といい、15歳年上の個人事業主と食事することになった。

 「初対面なのに仕事や人生に関する価値観をダメ出しされ、さすがに腹が立って早々に解散。その後(相手とのマッチングを強制解除する)ブロックリストに追加した」と漏らした。

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