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» 2021年02月04日 10時00分 公開

PS5ソフト、転売屋のハード買い占めで初速不振? 三上洋氏「安定した収入源になっている」

PlayStation 5の売り上げは、2020年末までに25万台を突破したが、ダウンロード版を除くソフトの販売は多くが1万本を下回っている。三上洋氏は、「国内での供給体制はまだ十分といえず、転売屋にとって安定した収入源になっている」と指摘する。

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 ソニーが2020年11月に発売した新型家庭用ゲーム機「PlayStation 5(PS5)」の販売に「異変」が起きている。ハードの売り上げは20年末までに25万台を突破し、今も品薄が続くが、ダウンロード版を除くソフトの販売本数は多くが1万本を下回るというのだ。転売屋によるハードの買い占めの影響も懸念されるが、識者はハードとソフトの関係が変化していると読み解く。

 ゲーム情報誌「ファミ通」の調査によると、PS5の20年12月末までの累計販売台数は25万5150台。PS5を巡っては、転売屋による買い占めや高値の転売が相次いでいる。

 ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)の広報担当者は「販売店と緊密に協力しながら、できるだけ多くの顧客に希望小売価格でご購入いただきたいと考えている」とし、各販売店では重複申し込みを認めない抽選販売などで転売対策を講じている。

 ただ、希望小売価格3万9980円(税別)に対し、ネットオークションでは6万〜8万円台の出品も散見される。

 ITジャーナリストの三上洋氏は、「抽選販売だと、組織的に動ける転売屋が強い。国内での供給体制はまだ十分といえず、PS5は転売屋にとって安定した収入源になっているようだ」と指摘。前出のSIE広報担当者は「品薄の状態にあることは認識しているが、適切な供給数を整えられるようできる限り努力していく」とした。

 市場規模の変化も影響しているようだ。三上氏は「PS5はゲーマー向けのソフトが多く、現在は米国や欧州のシェアが日本を上回っている。欧米に比べて日本への出荷台数は少なくならざるを得ない」とも分析する。

 前出のファミ通の調査では、PS5用ソフトは、今月10日時点で「スパイダーマン」の新作が3万4219本(ディスク版のみ)売れているが、販売本数が1万本を超えたのは上位3位までだという。「ソフトのダウンロード販売が浸透しており、ディスク版のソフトとハードの売り上げは差がついてしまう。前機種のPS4と互換性があり、必ずしもPS5用のソフトを買う必要はないことも一因だ」と三上氏は解説する。

 PS5向けソフトでは「バイオハザード」シリーズの新作、『バイオハザード ヴィレッジ』など話題作の発売も控える。三上氏は「発売から間もなく4年を迎えるニンテンドースイッチは『あつまれどうぶつの森』『リングフィット アドベンチャー』など人気ソフトがそろった。PS5は発売して間もなく、これからヒット作が生まれハードの販売数も引っ張るだろう」と指摘した。

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